ヒキガエルの生態や飼育法は?毒は意外と強い?

      2016/08/16

あなたは、ヒキガエルを知っていますか。ガマガエル、イボガエルなどとも呼ばれることもあるカエルで、日本のカエルでも有名なカエルの1つです。今回は、ヒキガエルについていろいろと調べてみたいと思います。

ヒキガエルの種類や大きさ

ヒキガエルは世界の広範囲に生息するカエルで、日本には沖縄県宮古島固有のアジアヒキガエル、本土によくみられるニホンヒキガエル、渓流産のナガレヒキガエル、亜熱帯域原産の外来種オオヒキガエルと在来種1種類を含む4種類が生息しています

。中でもニホンヒキガエルの体色は、褐色、黄褐色、赤褐色などで白や黒、褐色の帯状の模様が入っているものもあります。また体の側面に赤い斑点があるものが多くみられます。体長は7cm〜17.6cm程度です。

ヒキガエルの生態や餌

その姿形や毒を持つことから忌み嫌われることもありますが、森林から農耕地、東京の都心部や湾岸地域の民家の庭などに住みつくこともあり、比較的身近な生物です。夜行性で、昼間は石や倒木の下などにかくれています。

両生類ではありますが、大人になると繁殖の時以外はほとんどを陸地で過ごし、特に夏には庭先や林をのそのそと歩く姿に出くわすことがあります。体表のイボや皺には皮膚呼吸のための面積をより増やす役割があります。食性は肉食で昆虫全般やミミズを主食とします。

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ヒキガエルは毒をもつ?

ヒキガエルは他のカエルと比べて俊敏に跳ねることもなく、陸で多くの時間を過ごすため、その身を守るために毒性を持っています。他のアマガエルなども毒性はありますがこちらは比べ物にならないほど微弱なものです。

ヒキガエルの毒は、ブフォトキシンといってヒキガエルのこまくの後ろにある「耳腺」と呼ばれる器官から分泌される乳白色の猛毒です。神経系の毒で、人の皮膚についた場合には炎症が生じたり、もし誤って口にした場合には幻覚や嘔吐、下痢、心臓発作などの症状が出て最悪の場合は死に至ることもあるとされています。

人間では直接その毒を口にすることはほぼありませんが、散歩中に犬がちょっかいを出したりしたときには要注意です。ただし、その毒は常に発せられているわけではなく、ヒキガエルにとってよほどの危険がない限りはさほど心配することはないようです。

天敵のヤマカガシ

このように毒を持つことで身を守っているヒキガエルですが、ヤマカガシというヘビはヒキガエルの毒に耐性があるため、ヒキガエルにとっての天敵となります。ヤマカガシの首の部分にはヒキガエルの毒を貯蔵し活用しているのです。

ヒキガエルの飼育は可能?

ヒキガエルは水辺も少なくてすみ、跳ね回ることもないため、比較的飼育しやすく、水槽は45cm幅で35cm程度の高さがあるもので大丈夫です。ただ若いうち変態して1年以内の場合は跳ねることも多いようですので注意が必要です。通気性の良いふたとレンガなどの重しをして脱走しないようにしましょう。

床材は湿度管理もかねて黒土、ピートモス、ヤシガラ土などが適しています。餌と一緒に黒土などからミネラル分も補給できるように炭酸カルシウムや卵の殻を砕いたものなどをまぜておくとよいでしょう。また、すっぽりと体が入るぐらいのタッパーウエアに水を入れて土に埋め込むことと植木鉢などでシェルターを作っておくことも必要です。

餌はダンゴムシ、芋虫、ミミズなどです。湿度管理も比較的楽ですので、触った後に良く手を洗うこと、毒をだすことがあることを認識しておけば飼育はしやすいといえるでしょう。

繁殖について

繁殖の時期は地域による差がありますが、おおむね7月〜9月頃に水たまりや水田など一定の水場に多数の個体が集まって、それぞれ長い紐状の1500から14000個にもおよぶ卵の塊を生みつけます。繁殖期のオスはとにかく動く物に抱きつこうとする習性がありますが、その力は強く中にはその力でメスを絞め殺してしまう場合もあります。

水の乏しい土地でも成長できるように進化したためかヒキガエルの幼生期間は短くカエルの姿に変態したときにはわずか5〜8mmです。繁殖まで考えるときには水場を多く作る必要がありますので、水槽の大きさ、作りもさらに工夫は必要となります。

最後に

いかがでしたか。一見地味なヒキガエルですが、かなりの毒をもっているということです。よっぽどのことがなければ大丈夫なので、過度に恐れることはないですが、意味もなく触ることは避け、触った後も手をしっかり洗ってください。

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