最大の甲殻類・ヤシガニを解説!大きさや味は?飼育は可能?

魚類・甲殻類

ヤシガニはエビ目ヤドカリ下目オカヤドカリ科に分類される生き物です。名前には「カニ」とついており、実際にカニによく似ていますが、実際はヤドカリの仲間です。では、ヤシガニはどういった生き物なのでしょうか。今回は、そういったヤシガニについて調べてみようと思います。


大きさや生息域

ヤシガニはインド洋や太平洋の一部の島で暮らしています。日本でも沖縄や宮古島、八重山諸島といったところに生息しています。

ヤシガニは地上で生活する甲殻類の中では世界最大とされています。大きさは個体差がありますが、体長は40cmほど、体重は4.1kgほどになり、レッグスパンは90cmを超えることも多いです。

 

By fearlessRich – Coconut Crab on its dinner in Niue, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3236980

ヤシガニは何を食べる?

ヤシガニという名前から、ヤシを食べると想像する方もいるかもしれませんね。実際のところ、ヤシガニはヤシを食べますが、ヤシに限るわけではなく何でも食べる雑食の生き物です。ヤシガニの食するもので最も多くを占めるのは果物などの植物性の餌になります。日本ではアダンと呼ばれる木の実などを食べています。とはいえ雑食なので、動物の死骸やカメの赤ちゃんなどを食べたりすることもあり、共食いをすることもあります。

ヤシガニは食べることができる?味は?

宮古島などではヤシガニを食用とされることもあり、外食店で食べたりすることもできるようです。調理法はいろいろですが、茹でたりするのが主です。ヤシガニは茹でると赤く変色します。

身の味は蟹とそこまで変わらないようですが、このヤシガニの特徴は味噌が非常に多く、1人で食べようとしても多すぎて食べれないレベルのようです。この味噌は珍しい味がするようで、カニ味噌などとはまた違った味がしますが、感じ方には個人差があるようです。脂っこい面もあるようなので、脂っこいものが苦手な方は避けたほうがいいかもしれません。

ヤシガニには毒がある?

ヤシガニそのものには毒はありません。しかし、ヤシガニが食べたものによっては毒性を伴うことがあり、中毒になったりすることがあります。なので素人が野生でヤシガニを捕まえて食べたりするのは危険なので注意してください。この毒は、沖縄にある樹木であるハスノハギリと呼ばれる木に由来しているとされています。

ヤシガニはペットとして飼育できる?

ヤシガニをペットとして飼育するのは不可能ではありませんが、あまりお勧めできるものではありません。そもそもペット向きの生き物でないことに加え、脱皮できずに死亡するなどの事故が多く、まともに最後まで飼育できることはほとんどないようです。そのため、よっぽど研究するなら別ですが、飼育しても脱皮時に死んだりするのが関の山です。飼育情報も少ないため、興味本位で飼育するのはやめたほうが無難です。

飼育するには、ヤシガニは大型の甲殻類なので大型の水槽が必要になります。餌はパパイア、バナナなどの果物を与えます。爪が大きく強力で、入れ物をぶち壊してしまうことがあるほどです。なので取り扱いには十分な注意が必要です。もともと暖かいところの生き物なので、温度も高めに保つ必要があります。

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最後に

世界最大の甲殻類というだけあって、強力なはさみをもちロマンも感じる生き物です。おいしいのかはどうかはあくまでも個人差があるといった感じで何とも言えませんが、珍味の好きな方など、興味のある方は沖縄に行くついでなどで食べてみてもいいかもしれません。

 

 

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