コオロギについて解説!餌、寿命は?鳴き声や採集法は?

バッタやカマキリの仲間

コオロギといえば、秋の鳴く虫たちのなかでも見かけることが多く身近な昆虫です。『枕草子』にも登場するなど、綺麗な鳴き声は古くから親しまれてきました。今日では実験動物や爬虫類等の餌として利用されることが多いです。東南アジアなんかでは食用とされることもあります。

とはいえ鳴く虫の飼育を楽しみたい方にとっては、コオロギは手頃で餌もよく食べるためオススメと言えます。今回はコオロギの飼育についてみていきます。


コオロギの鳴き声

コオロギの鳴き声は、「コロコロ」などさまざまな形で表現されます。また種類によっても鳴き声は異なります。日本のコオロギにはエンマコオロギやカマドコオロギ、ミツカドコオロギなどいろいろいますがエンマコオロギが最も一般的だと思います。以下の動画でエンマコオロギの鳴き声も聞いてみてください。

コオロギの入手法

コオロギは基本的には夜行性で昼間は落ち葉の下などさまざまなところにいます。コオロギを採集したい場合、空き地や田んぼなどでは比較的容易に見つかると思います。人家のまわりにもよくいます。植木鉢をめくると出てくることもあったりします。

なかなか見つからない場合は、トラップを仕掛けてみることも手です。500mlのペットボトルを上下が1:3ぐらいのところで2つに割り、上の部分を逆向きにして(蓋になる部分を奥に)下の部分にあてはめて容器を作ります。そして中に煮干しなどの餌を入れておいてコオロギがいそうなところに仕掛けておくとコオロギが入ってくる可能性があります。

餌用のコオロギについて

ペットショップでは餌用のコオロギがこれでもかと売られています。主に売られている種類はヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギで、どちらも外国産の種類です。爬虫類などの餌として用いる場合はペットショップで購入するのがベストです。

取ってきたコオロギをペットの餌にすることもできないことはないでしょうが、そのコオロギが農薬などを含む餌を食べている危険性もある(要は何を食べているかわからない)のできちんと管理して育てられているペットショップのもののほうが無難です。

コオロギの飼育法

コオロギの飼育法は基本的にはスズムシと変わらないと考えられます。なので、以下のページも参照してください。

参照:スズムシの飼い方を解説!餌、寿命は?用意するものは?

コオロギの餌

コオロギは雑食性で、人間が食べるものはたいてい食べると考えてよいです。ナスやキュウリなどの野菜、煮干しやカツオブシ、人工餌といったあたりが主に使われる餌です。ペットショップで餌用コオロギの維持のために売られているコオロギ用のエサ、スズムシ飼育用のエサ等のほかに、魚用のエサなども利用できます。

コオロギはスズムシなどと比べても大食漢ですが、野菜なんかを与える場合は腐りやすいので注意してください。一気に大量に与えるのではなく、少しずつこまめに給餌するのがベストです。基本的には人工餌を使用すればOKだと思います。

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飼育ケースのセッティング

基本的には昆虫飼育ケースにスズムシ飼育マットや砂(マットはこれでないといけない、というようなものはないようです)などを敷き、餌と隠れ家を入れてやればOKです。隠れ家には植木鉢のかけらなどが利用できます。あまりにつるつるしたものはコオロギが登ったりできないので避けてください。

餌用としてキープしたい場合で土とか敷くのが面倒な場合は土を敷かずに飼育したりすることもあります。この場合で産卵させたい場合は後で述べるようにタッパー等の別容器に土を入れたものを用意します。とはいえ普通に鳴き声を楽しんだりしたい場合はしっかりとした環境を用意してあげるよう努めてやったほうがコオロギも喜ぶのではないでしょうか(笑)。

コオロギの産卵のさせ方

コオロギを殖やしたい場合、やり方はいろいろありますが基本的にスズムシと同様マットに勝手に産卵してくれる場合が多いです。コオロギが産卵管を傷めないように深めにマットを敷くなどしてやるとよいでしょう。

他にもタッパーに土を入れたものやタッパーに湿らせた脱脂綿を敷いたものにも産卵したりするようです。メスが沢山いる場合はいろいろと試してみるとよいでしょう。

日常の世話

日常の世話としては餌やりのほかには乾燥防止のため霧吹きを行うことです。それ以外にはすることはあまりないと思いますが、適宜汚れなどがある場合は掃除してください。

コオロギの寿命

コオロギの寿命は成虫になってからだいたい40日ぐらいだといわれています。

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最後に

いかがでしたか。コオロギは爬虫類等の餌としても鳴く虫を楽しむにもお勧めともいえます。スズムシなどとはまた違った鳴き声も楽しんでみてください。

 

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