オオムラサキを解説!生態、生息域、幼虫の飼育や食草等

あなたは、オオムラサキという蝶を知っていますか。チョウ目タトハチョウ科に分類されるタテハチョウの仲間で、名前の通り紫色をした美しいチョウです。最近はなかなか見かけない今回は、そういったオオムラサキについて解説していきたいと思います。


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大きさや生息域

前翅長は5cmほどで、日本のタテハチョウの仲間の中では最大種です。メスのほうが一般的に大きくなります。

日本(北海道~九州)のほかに朝鮮半島や中国、ベトナム等にも生息しています。日本で最初に発見された種類で、学名のsasakiaは日本の昆虫学者である佐々木忠次郎さんにちなんで名付けられました。

オオムラサキはどこにいる?

オオムラサキは北海道から九州まで生息していますが、そのなかでも主に雑木林に生息しています。そのため、市街地で見かけることはあまりないと思われます。

最近は開発が進んだこともあり、東京など都市近郊では絶滅危惧種レベルまで数が減ってしまいました。その反面、まだまだ田舎のような地域だと普通に見られる場所もあるようです。そのように考えると、普通に生活するうえではあまり見かけないのも無理はないですね。

また、次の生態のところでも述べますが、オオムラサキの発生時期は限られています。それ以外の時期では成虫を見ることはありません。

外見の特徴

オオムラサキは名前の通り紫色をした蝶で、とくに翅の内側の部分は非常に美しいです。黒色や紫色地に白や黄色の斑が入ります。反面、メスも同じように斑が入りますが、オスと違い紫色地はなく、地味な茶色をしています。地域によって斑の色の違いなどの外見上の違いも見られます。

オオムラサキの生態

オオムラサキは年に1回(初夏ごろ)に発生します。8月ごろまで見ることがありますが、それ以降になると成虫は皆いなくなってしまいます。モンシロチョウなどは10月ごろでも普通に見ることがありますが、オオムラサキの成虫を見れる次期は限られています。

チョウといえば花の蜜を吸っているイメージがありますが、オオムラサキの食べ物は主として木の樹液です。カブトムシやクワガタも集まるクヌギやコナラ等の木の樹液に集まったりします。他にも雑木林の木に咲く花の蜜を吸ったり、動物の糞に集まったりすることもあります。

夏の樹液酒場といえばカブトムシやクワガタ、スズメバチなど、強い昆虫が多く集まります。かといって、オオムラサキも負けてばかりではありません。彼らは時としてスズメバチなど他の昆虫を押しのけて蜜を吸ったり、オスは縄張りを張ったり、チョウとは思えない強いところがあります。また、羽ばたき方も力強く、ひらひら舞うチョウとは一線を画しています。

幼虫の食草は?

オオムラサキの幼虫は主にエノキを食します。卵は夏ごろ孵化し、秋までエノキを食べた後、一端木の下に降りて落ち葉の下などに身を潜めて越冬し、暖かくなると再び木に登ってエノキを再び食べます。そして蛹を経由して成虫になります。

幼虫の飼育法

オオムラサキの幼虫の飼育は難しいところがありますが、食草であるエノキを用いれば飼育することも可能です。エノキは水の吸い上げがあまりよくないようで、生けるだけだとすぐに枯れてしまうので苗木を用意するのがベストです。苗木にネット等をかけておき、屋外飼育するのが一番成功する可能性が高いようです。切り枝で飼育する場合は餌代えの手間が増えますので注意してください。

幼虫を探すのにも手間がいりますが、基本的には生息地である雑木林でエノキの木を探し、冬であればエノキの周りの落ち葉などをめくって探していく感じになるでしょう。都心部など地域によってはどこを探してもいないので、そういった場合はヤフーオークション等を利用して購入するのもありでしょう。

また、なるべく室外で飼育するのがベストです。室内だど暖房などでとうしても温度等が自然のそれとは違ったものになり、狂いが生じやすくなります。

オオムラサキは蛹までもっていくのはなかなか難しく、特に最初は死なせてしまう場合も多いです。一方で、オオムラサキの蛹化や羽化を間近で観察できれば蝶好きの方にとっては非常に感動的な瞬間であることでしょう。エノキの用意ができるならチャレンジする甲斐はあると思います。

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日本の国蝶?

正式に条例などで決まっているわけではありませんが、オオムラサキは日本昆虫学会によって国蝶に選ばれています。切手に描かれたこともあり、日本人との関係も深い蝶です。

最後に

なかなか見かけるのが難しいのが残念ですが、非常に美しく迫力のあるチョウです。クワガタ採集のついでなど、雑木林による機会があれば一度探してみてください。

 

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