ヤドカリについて解説!生態、飼育法は?餌や寿命は?

      2016/07/15

ヤドカリは十脚目ヤドカリ上科に属し、主に巻貝の貝殻を背負って生活する甲殻類のことで、エビやカニの仲間です。ヤドカリといえば他の貝が使っていた貝殻の宿を借りて背負って歩く姿が有名ですが、はさみのような足と歩くための足が合わせて10本あるなどエビやカニと共通した点がたくさんあります。今回は、ヤドカリについていろいろとみていきたいと思います。

ヤドカリの生態

ヤドカリは高潮時の海岸線と低潮時の海岸線の帯状の部分、つまり干潟の部分から水深数百mの深海底までと広い地域に生息し、種類によって珊瑚礁や砂泥地、汽水域などの様々な環境で生息できます。日本の海岸ではホンヤドカリ、ユビナガホンヤドカリ、ケアシホンヤドカリなどがよく見られます。

餌は餌として藻類や生物の死骸や排泄物などからできる有機性物質を意味するデトリタスを食する雑食性です。通常は貝殻から頭と胸の部分を出して歩き回りますが危険を感じると殻の中に引っ込んで、はさみのようになった足で殻の口に蓋をして身を守ります。

貝殻に守られているため腹部は柔らかく、成長すると自分の体にあった巻貝の殻を見つけて引っ越しします。このときの殻の大きさははさみをその貝の入口に当てて適しているかどうか測っているとされています。またイソギンチャクなどと共生することで身を守る種類もあります。

ヤドカリの飼育

ヤドカリを飼育するには、水槽・水質のよい海水、濾過装置、水温ヒーター、住処となる貝殻、餌などが必要です。ヤドカリを飼うときには、水槽はマリンアクアリウムに仕立てるという楽しみもあります。

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ホンヤドカリユビナガヤドカリは基本的には物陰に隠れることはあまりありませんが、脱皮は岩陰で行うので、石や木などで隠れられる場所を作っておきます。珊瑚や大きめの貝殻などでもよいですね。

天然記念物に指定されているオカヤドカリ以外は、必ずしも陸を作ってやる必要はありませんが、水質が悪くなったり酸欠になったりする場合には、水から出てきます。水質を安定させて、十分に酸素が共有できるようにしましょう。水温は20度〜25度程度である程度一定にできるようにしましょう。

水槽が小さいと室温変化を受けて水温も上がりやすいことと、照明による水温の変化にも気をつけます。また、適当な大きさの貝殻がないと特に複数外の場合はヤドカリ同士で喧嘩をすることになりますので予備の貝殻も含め多めに入れておきましょう。

餌は何?

餌は、海藻や魚の死骸など何でも食べますので、魚を調理した後のアラなどを冷凍してとっておいて、餌にすることもできます。ザリガニ用の人工餌などもよいでしょう。

オカヤドカリは天然記念物

なお、オカヤドカリは昭和45年に天然記念物の指定を受けています。オカヤドカリはそれ以前は、魚のえさとして使われ、またペットとして大量販売されていました。今もオカヤドカリは、沖縄県では時期と量を制限されつつも採取が認められており、飼育できる天然記念物という存在となっています。

もちろんその名の通り、オカヤドカリは主に陸で生活しますので飼育するときには、他のヤドカリと異なり陸を必ず作って上げる必要があります。

ヤドカリの寿命

寿命はなんと20年〜30年と条件がよければ飼育下でも長く生きることができると言われています。

最後に

意外と寿命が長く、ペットとしても人気のあるヤドカリ。水温や水質などに気を付ければ、長生きしてくれると思います。飼育してみたい方は試してみてはいかがでしょうか。

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