ヤママユガってどんな蛾?大きさは?毒はある?絹の価値は?

      2017/08/29

あなたはヤママユガという蛾を知っていますか。ヤママユガは全国に分布する大型の蛾で、カイコガなどと同様野蚕として古くから人間に利用されてきた蛾でもあります。別名としてヤママユ、テンサンなどと呼ばれることもあります。私はやったことがないのですが、有名なゲーム「とびだせ!どうぶつの森」(とび森)にも登場するようです。今回は、そういったヤママユガについてみていきたいと思います。

ヤママユガの大きさ、外見

大きさは前翅の長さで8cmほどになり、先程述べた通り大型の蛾です。翅を広げた際の左端から右端までは16cmにもなります。このような大型の蛾となればぎょっとする方が多いかもしれませんね。肌色~褐色の翅をもち、4枚の翅(前翅2枚、後翅2枚)にそれぞれ1つの目玉模様があります。

ヤママユガの絹

カイコなどと同様、ヤママユガからも絹糸が採れます。ヤママユガからとれる絹糸を天蚕糸と呼びます。そのため、先程述べたように古くから野蚕としても利用されてきました。日本でのもっとも初期の飼育は、長野県の安曇野市にある有明地区であるとされています。

ではヤママユガの絹はどのようなものなのでしょうか。ヤママユガの絹糸といえば、普通の野生の蛾なんだから安いんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、ヤママユガの絹糸は非常に高価です。質の高い糸で、高級品として取り扱われています。

色は緑色をしており、主に和装やショールなどに利用されています。成虫の大きさから想像できますが、繭の大きさは蚕より一回り大きいです。また、現に家畜化している蚕と違って絹糸をとるために飼育するのは少し難しいといえます。このことも絹が高価になる一因でしょう。

ヤママユガの生態

ヤママユガは成虫になってからは何も食べません。すなわち、成虫は幼虫時代の餌のみで寿命を全うします。この性質はオオミズアオなど多くの蛾に当てはまります。(※オオミズアオについてはこちら)

なお年に1回、8~9月ごろに発生し、冬は卵のまま越冬します。

ヤママユガの幼虫の食草

ヤママユガの幼虫はブナ科の植物の葉を食草としています。例を挙げればクヌギ、コナラ、カシワ、ミズナラなどがヤママユガの食草として挙げられます。

幼虫を飼育するには

幼虫を飼育したい場合は、ほかのチョウや蛾と同じように上記の葉をどこかから取ってきてビンに生け、そのビンを飼育ケースなどの入れ物に入れれば飼育することができます。食草の葉の部分が少なくなって来たら、新たなものと交換してください。

ヤママユガは毒をもつ?

ヤママユガは一見すると気味が悪い姿でもあり、毒でももっていそうな姿形をしています。とはいえ実際に毒をもっていることはありません。なので安心してください。成虫に限らず、幼虫も毒をもつことはありません。

なお、中南米に分布するベネズエラヤママユガという蛾の幼虫はドクヘビと同じような猛毒を持っています。最近は血清が開発されましたが、人を殺すほどの猛毒は節足動物の中でも最強クラスです。

最後に

あの大型のヤママユガから最強級の絹糸が出されるのは、彼等には失礼かもしれませんが意外ですね。大型の蛾で一見気持ち悪いかもしれませんが、毒をもつこともなく、ブナ科を食草にしているため基本的に果樹などに被害を及ぼすことは少ないといえるでしょう。

 

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