ダーウィンが来た!イシガメとは?飼育法は?絶滅危惧種?

あなたはイシガメというカメをご存知ですか。イシガメはニホンイシガメとも呼ばれ、カメ目イシガメ科イシガメ属に分類され、本州、四国、九州に生息しています。正式名称をMauremys japonicaという通り、日本の固有種であるカメです。今回は、そういった固有種・イシガメについてみていきます。


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イシガメの外見

メスの方がオスよりも大きく、メスの体長は甲羅の長さが最大で22cm、オスは14.5cm程度。甲羅の真ん中あたりにはコブ上の盛り上がりがあり、このコブをキールといいます。甲羅の後方の縁の方はノコギリ状に尖っていますが、老齢になると摩耗したり、藻が生えたりして不明瞭になります。

甲羅は褐色、橙褐色、黄褐色、灰褐色などがありますが、そこに藻が生えて甲羅の色が変わって見えることもあります。真っ黒な目で、手足やおなかの部分も黒く、手足には橙色の線が入っているのが特徴的です。

イシガメの生息地、活動時期

河川や湖沼、池、田んぼなどに生息しますが、やや流れがあるところの方を好みます。どちらかというと水生の時間が長く、極端な暑さには弱いのですが、夏でも日光浴に出てきたり、陸づたいに他の水場へ移動することがあります。冬は水中の石の下や枯葉が堆積したところで冬眠しますが、寒さには大変強く、真冬でも活動していることがあります。

イシガメの繁殖時期は9月〜4月(冬は除く)で、6月〜8月に10cm程度の穴を掘ってその中に1〜12個の卵を生みます。卵は70日前後で孵化し、孵化直後の幼体は2.5〜3.5cmとなります。

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イシガメの餌は何?飼育するためには

食餌は雑食で、小魚やザリガニ、カエルやその卵、オタマジャクシ、水草などを好んで食べます。貝や地面に落ちた野菜、果物などを食べることもあります。飼育下では配合飼料も食べます。

飼育するときには、アクアテラリウムで行うことが一般的ですが、水道水で頻繁に水替えすると真菌性の皮膚病になることがあるため、水道水をバケツに入れて日のよくあたる場所にしばらく置いたり、水草を入れたグリーンウォーターを使用し、紫外線を照射できる照明器具を設置します。また、体や甲羅を乾かすことができるように陸地を作っておいてあげましょう。日照時間やスペースが確保できるという点では野外の池でも飼うことができます。野外の場合は脱走に気をつけましょうね。

なお、イシガメは日本では、江戸時代以前から愛され、ペットとして飼われていたとされています。幼い頃はゼニガメと呼ばれることもありますが、この由来については、幼体の頃の形に理由があるようです。というのも、幼体の甲羅にできるキールの模様が「銭」のように見えるのです。

しかし、近年ではこのゼニガメといえばクサガメの幼体を指すことが多くなっています。このクサガメも在来のカメだと考えられていましたが、近年の研究では朝鮮半島や中国から江戸時代以降に持ち込まれた可能性が高いことが指摘されています。

水質の低下にも強いクサガメは、イシガメよりも繁殖力が高く、また旧来のイシガメ(ニホンイシガメ)とクサガメの雑種が増加していることなどから、純粋なイシガメが減少していくことに危機感が強くなっているのです。そこで平成24年には環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に登録されています。

なお、カメの寿命については以下で解説していますのでご参照ください

カメの寿命

最後に

いかがでしたか。日本の固有種と外国のものとの血が混ざっているのはよく耳にする問題ですが、準絶滅危惧にまで指定されているというのはなかなか深刻だといえますね。

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