琉球犬とはどんな犬?特徴や性格は?ペットとして飼育可能?

   

琉球犬の特徴

琉球犬は沖縄県原産の日本犬の一種で、全長約45㎝~55㎝の中型犬です。

琉球犬の被毛は虎模様や赤毛、黒、焦げ茶などがあり、硬く短毛のダブルコートになっています。ダブルコートの被毛でありながら、密生していないため耐暑性に優れ、沖縄の暑く長い夏にも耐えられる体をしています。琉球犬の瞳の色は茶色または青色であり、耳は小さくピンと立っており、左右の間隔が広くなっています。

琉球犬は一般的な犬種とは異なり、四肢の爪が6本と多くあります。この6本の爪の内、後ろ2本の爪は狼爪(ろうそう)と呼ばれるもので、狼や縄文犬に現れる特徴です。しかし、現在では琉球犬でも狼爪がある個体は少なくなっています。

スポンサーリンク

琉球犬の歴史

琉球犬は北海道犬と同じく、縄文時代に日本列島に存在した縄文犬の一種で、イノシシや鳥の猟犬として活躍していたといわれます。沖縄では虎模様の琉球犬を「トゥラー」、赤毛の琉球犬を「アカイン」と呼び、トゥラーはその毛の色に応じて赤トゥラーや黒トゥラー、白トゥラーと呼ばれます。

弥生時代には、北海道と南西諸島を除く地域に縄文犬とは異なる北方系の弥生犬が流入し、現在の本州各地の日本犬のベースとなりました。しかし一方で、北海道と沖縄県では弥生犬の影響はほぼ受けず、縄文犬の血統が維持されたため、北海道犬と琉球犬は縄文犬の種として遺伝子的に非常に近いことが証明されています。

琉球犬は第2次世界大戦が勃発した影響により、一時は絶滅の危機にありましたが、わずかに生き残った琉球犬を繁殖させ絶滅を逃れました。

その後、1990年に「琉球犬保存会」が設立され、1995年には沖縄の天然記念物に指定されました。

琉球犬は極めて古い時代の遺伝子形質を持った「生きた文化遺産」として貴重な存在であるため、今後より純粋の琉球犬を増殖・普及させて後世に残してゆく必要があると考えられています。

琉球犬の性格

琉球犬はとても温和で大人しく人懐っこい性格をしており、飼い主に忠実なため良きパートナーとして付き合っていくことができるでしょう。また、縄張り意識が高く、もとはイノシシや鳥類などを狩猟する猟犬であったことから嗅覚がたいへん鋭く、俊敏で勇敢でもあることから番犬向けの犬種ともいえます。

猟犬として活躍していたころの名残から、生きた小動物には敏感に反応してしまう傾向があります。

スポンサーリンク

琉球犬はペットとして飼育できるのか

琉球犬は現在、沖縄の天然記念物として指定されているため、簡単に入手することはできないでしょう。基本的に琉球犬保存会に問い合わせるしか方法はないとされます。

しかし、場合によっては里親として譲渡を募っていることもあり、譲渡条件は一般的な犬種と比べるとより厳しい傾向にありますが飼育は不可能ではありません。

琉球犬などの特定犬種は各県で指定されているため、飼育にあたっての法的な決まりについては、その県に問い合わせましょう。沖縄では個体数が少ないという現状から、犬小屋は使用せず犬舎を建てて飼育されているため、運よく琉球犬を飼育する許可を得た際には犬舎を用意することが理想とされます。

スポンサーリンク

 -