砂漠の天使・スナネコ!生態、餌、寿命は?日本で見れる?

その他哺乳類

あなたは、スナネコというネコを知っていますか。ネコという名前の通り、ネコ科の生き物です。「スナ」という名前にも表れていますが、砂漠に生息している猫で、「最もかわいい猫」「砂漠の天使」などと呼ばれることもあるほど、かわいい猫です。では、スナネコとはいったいどのような猫なのでしょうか。今回は、そういったスナネコについてみていきたいと思います。


大きさや生息域

頭胴長は39~52cm、重さは1.5~3.4kgほどと小型の猫で、平たく幅の広い頭、短い足、長いしっぽが特徴的です。毛色は黄色ですが、しっぽの先は黒色になっています。アフリカやアジアの砂漠に生息しており、サハラ砂漠、アラビア半島、パキスタンなどにいます。

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スナネコの生態

スナネコはメーティングシーズンを除いては単独行動をしています。ツメ跡や、尿を用いたにおいのマーキングによってコミュニケーションを行っています。家庭のネコちゃんのような鳴き声を出すこともありますが、メーティングシーズンにはより大きくて調子の高い鳴き声を出すこともあります。

彼らは穴の中に生息しており、キツネやヤマアラシ利用していた巣穴を用いたり、アレチネズミなどの齧歯類が掘った後の穴などを大きくして利用したりしています。穴の深さは1.5mほどにもなります。主に夜行性の猫です。

スナネコの食べ物

小さい齧歯類(ネズミなど)が彼らの主な餌です。他にもスナヒバリなどの小さい鳥や、爬虫類、昆虫などを捕らえている姿も観察されています。必要な水分はこれらの餌から十分に補うことができますが、それでも飲める水があれば水を飲むこともあります。高速で地面を掘って獲物を得ることもでき、獲物の食べ残しは後で再度食べられるよう土に埋めておくこともあります。

スナネコの繁殖

スナネコの発情期は5~6日ほどで、その2か月ほど後(4~5月ぐらい)、3匹ぐらいの子ネコを産みます。生息地域などによっては、1年あたり2匹しか産まない場合もあります。生まれたての子ネコは40~80gぐらいですが、成長のスピードははやい方で5か月ほどでおとなの1/3ほどの大きさになります。1年ほどで完全に独立し、間もなく性成熟を迎えます。

絶滅危惧種?

スナネコは絶滅危惧種の1つでもあり、多くの国でハンティングするのは禁止されています(一方、法的な保護策がまだなされていない国もあります)。イスラエルのJerusalem Biblical Zoo(聖書動物園)ではこのスナネコを野生に放とうとするようなプロジェクトも進んでいるようです。

スナネコの寿命

スナネコの野生での寿命は定かではないようです。飼育下では13年ほど生きるようです。

スナネコはペットとして飼える?

絶滅危惧種なので、基本的にペットとして取り扱っている店はないようです。なので日本でこのスナネコを飼育するのは非現実的と考えるのが妥当でしょう。また、常に乾燥した状態じゃないと生きられないとも言われており、性格的にも獰猛な一面があるため、そもそも家庭でペットにするには難易度がかなり高い生き物です。

動物園で見れる?

海外の動物園だと飼育しているところもあるようですが、日本で見れる動物園は今のところないようです。なので日本で実物をお目にかかることはまずできないと考えられます。

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最後に

世界一かわいい、などといわれているスナネコですが、日本で見れないのは残念です。一度実物を見てみたいものですね。

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