キバラガメの飼育法を解説!餌、寿命、価格は?大きさは?


キバラガメとは

分類やミシシッピアカミミガメとの関係

キバラガメはアメリカ合衆国のバージニア州からフロリダ州にかけての東部一帯やメキシコなどに分布するミズガメの一種です。キバラガメは日本でも有名なミシシッピアカカガメと同じ仲間で、近い種類とされています。この2種にカンバーランドキミミガメを含めた3種類をまとめてアカミミガメと呼ばれることもあります。

この中ではこのキバラガメが基亜種となっており、残りのミシシッピアカミミガメと感バーランドキミミガメが亜種とされています。以前は他にも11種類ほどの亜種がいましたが、近年はこの3種類とする説が有力とされています。

ミシシッピアカミミガメほどではないですが、国内でも多く流通している亀です。なおミシシッピアカミミガメに規制が入ったことにより、こちらの亀が主力になる可能性もあります。いっぽうで外見の欄でも述べますが、雑種のような個体も多いため、線引きが難しい面があります。いずれはこのキバラガメにも規制が入る可能性もあるのではないでしょうか。

生態や食性

キバラガメは静かで落ち着いた場所を好み、一般的には流れの穏やかな川や湖沼などの水辺に生息します。食性は雑食性で、幼少期は肉食性が強く、生体になると草食性に偏る傾向があります。成体のキバラガメは、苔や水草、カエルや貝など様々なものを食べ、また人間が与えた果物や野菜も食べます。

大きさや外見

キバラガメ

キバラガメにおいては他の亜種と交雑したと思われる個体も多く、個体によって様々な模様や色の濃淡がありますが、基本的には首筋や頭にかけて黄色い線状の模様が入っており、背部分の甲羅は濃い緑色をしており、黄色い線状の模様が入っています。腹部分の甲羅は黄色くなっており、この特徴から「キバラ(黄腹)」という和名が付きました。

体長は最大で30cmほどになり、オスよりもメスのほうが大きく、メスはオスの2倍近くまで成長するのもキバラガメの特徴です。

性格

キバラガメは基本的に大人しく温和でのんびりした性格をしています。気性の荒い個体も存在しますが、人にも懐きやすく、慣れた個体であれば餌を要求しに寄ってくる行動も見られます。スキンシップも取りやすく、飼育も容易なため、初心者の方にもおすすめの品種です。

上で述べたように、キバラガメは人に懐き、よく慣れた個体であれば人の手から餌を食べるようになります。しかし、過度なスキンシップはストレスの原因となってしまうため、適度な距離感を保ちながら触れ合うように注意しましょう。

飼育方法と必要なアイテム

用意するもの

キバラガメは幼体のころは手に納まるほど小さな体をしているので、30㎝ほどの小さなプラスチックケースで飼育が可能です。しかし、成長が早くすぐに大きくなるため、あらかじめ大きめの水槽を用意しておくと、すぐに移し替えることができ、キバラガメがストレスにならずに済みます。

キバラガメは日光浴を行う品種であるため、水槽内にはしっかりと休むことのできる安定した陸場を用意してあげましょう。また、紫外線ライトやスポットライトも必要となりますので、忘れないように注意しましょう。

温度や水質

キバラガメは寒さに弱く、特に幼体を飼育する際には十分に注意が必要となります。水温は20度以上に保ち、冬場は水中ヒーターを常に稼働させ保温を行う必要があります。野生下では冬眠する品種ですが、飼育下では冬眠させた際には、かなりの高確率でそのまま死んでしまう場合が多いのが現状です。

そのため、冬眠は試みず保温して越冬させる必要があると言えるでしょう。特に幼体に関しては、温度に十分注意してください。

また、水質の変化にも弱く、水質の悪化は短命につながってしまいます。健康を維持するためにも水槽内の清掃と水替えをこまめに行い、清潔な環境を保ちましょう。また、ろ過フィルターを使用するのも水質を保つために効果的です。

キバラガメの餌

キバラガメのエサはミズガメ用の混合飼料を主に、乾燥エビやアカムシ、果物、野菜、水草などを与えてあげるとよいでしょう。

キバラガメの寿命

寿命は約20年~40年ほどと言われています。亀の寿命に関しては以下のページも参照してください。

クサガメ、リクガメ、・・ペットとしても飼われる亀の寿命

キバラガメの値段

キバラガメは安価な亀で、3桁の値段で購入することも十分可能です。繁殖も比較的容易にできるため、国内で繁殖された個体も出回っていますが、アメリカから安価で輸入することが可能なので、輸入品が多く出回っているようです。

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最後に

初心者でも比較的飼育しやすい亀で、安価なので飼育も容易に始めることができます。その反面、ミシシッピアカミミガメなどと同様、誰かが逃がしたりした個体が国内で見つかっています。そのためこの亀は要注意外来生物として規制されています。寿命も長いですので、最後まで責任をもって飼育するようにしてください。

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