リオックは昆虫界で最強?大きさや生態、飼育法、値段など

リオックはバッタ目・キリギリス亜目に属する昆虫の一種で、「オバケコロギス」などとも呼ばれる非常に大きな昆虫です。外見はコオロギを大きくしたような感じなのですが、非常に獰猛で、昆虫の中でも最強ではないか?といわれるほどの昆虫です。

日本では昆虫や奇虫などの闘いを収録したDVD「虫王」においてリオックが登場し、その獰猛さや強さなどから話題になりました。いっぽう世界的にはまだまだ無名な昆虫で、よくわかっていないことも多いようです。ここでは、このリオックについて、わかる範囲で紹介していきます。


リオックとは

和名 オバケコロギス
学名 Sia ferox
大きさ およそ6.5~8cm
生息地 インドネシア

リオックの大きさは6.5~8cmほどです。だいたい日本のトノサマバッタの最大の大きさが6.5cmぐらい、日本のキリギリスの大きさ最大で4cmぐらいなので、リオックがいかに大きいかわかるのではないでしょうか。特にメスはかなり大きくなり、場合によっては10cm近くに達する個体もいるようです。なお、メスは産卵管をもっていますが、あまり意味をなしていないようで、形だけのようです。

日本のコロギスと同じコロギス上科に属していて、形も似ていますがリオックのほうがやや細長いとされています。色は茶色で、有名な昆虫でいえば、コオロギあたりによく似た外見ですが、それよりはかなり細長いです。日本のバッタなどと同様、メスのほうがオスより大きくなります。

アゴの力も協力で、段ボールを食い破ってしまったという情報もあります。

加えてメスが持つ顎もオスより大きく鋭いとされています。オスとメスを一緒に飼っていると、カマキリのようにメスがオスを捕食することがあります。

最強?

リオックは彼らより小さかったり同等のサイズが相手であれば、殆どの昆虫たちをその強力なアゴでやっつけてしまうでしょう。

自分よりはるかに大きければ流石に無理があるでしょうが、自分より多少大きくても鋭いアゴやどう猛さを考えれば十分勝てる可能性はあると思われます。実際に自分より大きな獲物であってもお構いなしに襲いかかります。

最強かどうかは、様々な要素が絡み合うので何とも言えませんし、猛毒を持つ生き物や固い殻をもつクワガタ(そもそも鉢合わせすることがなさそうですが)などが相手だとどうなるかは何とも言えないところが多いです。

しかし、獰猛さや鋭い大アゴを考えれば、かなり上位に位置する昆虫であることは間違いなく、自分より大きい生き物が相手でない限り、ほとんど無敵のように思われます。もっとも、ウイルスや寄生虫などの類はまた別ですが..

リオックの生息域

リオックは多様な生き物が生息しているインドネシアに生息しています。

リオックの生態

リオックの生態に関してはまだまだ明らかになっていないところが多いです。ここでは、いくつかリオックの生態に関してわかっていることを紹介します。

リオックの食べ物

リオックは肉食で、ほかの昆虫などを襲って食べます。時折自分より大きなものであっても容赦なく襲うことがあり、非常に獰猛な昆虫です。朽ち木中で餌を食べる、樹上で食べる、など狩りの形態には諸説があるようです。

夜行性?

日本のコオロギなどと同じく、リオックは夜行性です。主に昼間は穴の中などに隠れていて、夜になると出てきて餌となる昆虫を探すとされます。

リオックの飼育は可能?値段は?

リオックは日本に輸入されることはほとんどなく繁殖ものが出回ることもほぼないでしょうから、流通量は少ないです。とはいえ、極稀に日本にもペットとして輸入されることもありますので、うまく見つけて購入すれば飼育することも可能です。

とはいえ、リオックの飼育法は確立されておらず、長くても2か月程度で死んでしまうことも多いようです。雑菌が入り込んだり、黒い斑点ができたりして寿命を全うできず死んでしまうことも多いようで、かなり手探りでの飼育になることは間違いありません。

注意点としては、リオックは昼間は穴の中に隠れているので、穴を掘って隠れられるだけの床材の深さを確保することが必要です。床材はなるべく潜りやすいものを、基本的には昆虫マットなどで良いと思いますが、何が良いのかはいまひとつわからないのが現状です。餌に関しては、冷凍コオロギなどでも食べなくはないのでしょうが、生き餌を与えるのがベストです。

繁殖の方法も現状だとわかっていないようで、ペアで飼育するとメスがオスを捕食してしまうこともあります。いずれにせよ、日本のキリギリスやコオロギなどを飼育する感覚では飼えないので、いろいろ試行錯誤する必要があります。

リオックの値段は1万円~程度のようです。やすやすと出せる値段ではないですが、頑張れば購入できなくはない感じですね。

 

リオックの寿命

野外での詳しい寿命はわかっていませんが、リオックは成長が遅く2年ほどかかって成虫になるともいわれています。日本のコオロギなどの昆虫に比べれば、生まれてから死ぬまでのトータルの寿命は長そうです。

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最後に

最後に内容を簡単にまとめておきます。

  • リオックはコオロギのような外見をしているが、体長は6.5~8cm程度と非常に大きな昆虫で
  • 獰猛な性格で段ボールを食い破ってしまうほどの強力なアゴを持ち、最強の昆虫ともいわれるほど
  • 肉食かつ夜行性といわれていて、昼間は隠れていることも多い
  • 流通量は少ないが昆虫ショップなどで販売されていることもある。飼育は難しい。
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