トムソンガゼルがすごい!生態や天敵は?動物園には?

      2017/11/24

トムソンガゼルは、ウシ目ウシ科ガゼル属に属する動物です。よくライオンなどの肉食獣に襲われているシーンが出ている印象がありますが、果たしてどのような動物なのでしょうか。ここでは、このトムソンガゼルについて調べてみました。

大きさや外見の特徴

体長は80~120cmほど、肩高は55~82cmほど、体重はオスが20~35kg、メスが15~25kgほどとなり、オスのほうがメスより大きくなります。

体色は薄い茶色で、おなかの部分は白っぽくなり、薄衣茶色と白色の境界線には黒っぽい帯模様が入ります。目の周りは白色で、目から鼻にかけて黒い模様が入ります。

トムソンガゼルの生息域

トムソンガゼルはケニア、タンザニア、スーダンといった国のサバンナや草原地帯に生息しています。特にセレンゲティと呼ばれる地域(タンザニア北部~ケニア南東部にまたがり、ケニアの部分はマサイ・マラで有名です)に多く生息しています。

トムソンガゼルの生態

トムソンガゼルの食べ物

トムソンガゼルは草食です。主にイネ科の植物などを食べて暮らしています。雨季は餌が豊富にありますが、乾季になると餌を求めて移動することになります。

トムソンガゼルの群れ、社会的行動

トムソンガゼルは群れを形成する動物です。メスや子供など合わせて数十頭の群れを形成し、オスもオス同士で群れをつくります。

おとなのオスは餌が豊富な雨季になると縄張りを形成します。この縄張りは複数匹で共有することも多く、若いオスなどが入ってきた場合は追い払おうとします。縄張りは角で草などに傷をつけたり、分泌物の排出によってマーキングしたりして自分たちの縄張りを示します。

縄張りの境界線でオス同士がかち合った場合、喧嘩が起こります。互いに相手に向かって突進したりしますが、ぶつかるスレスレの段階で止めるためにお互いが接触することはなく、傷つけあうことはありません。この喧嘩もどきが終わった後、お互いに自分の縄張りにマーキングをして別れることになります。

一方でメスは移動性の群れを作って移動し、オスの縄張りに入ればオスたちは自分の子孫を残すことを目指し、メスを追っていくことになります。基本的にオスは他のオスの縄張りに入ることはなく、メスを追いかけている最中でもほかのオスの群れに入れば追うのをやめることも多いです。

繁殖行動

オスはメスの尿を嗅ぎ、そのメスが発情期にあるかを調べようとします。これはフレーメン反応(動物が臭いに反応して唇を引き上げる現象)としても知られています。

メスが発情期にあるとわかれば、オスはメスに飛び乗ろうとします。メスは子を産む際には群れを離れ、1度に1匹の子を産みます。1年に2回繁殖し、妊娠期間は半年ほどです。

天敵から逃げる能力

トムソンガゼルは草食動物で、肉食動物の狙いの的になることも多いです。しかしトムソンガゼルは時速80~96km/hほどで走ることができ、加えて俊敏でジグザグに走ったりすることもできます。

トムソンガゼルの主な天敵はチーターが挙げられます。チーターはトムソンガゼルよりスピードは速いですが、スタミナと俊敏性ではトムソンガゼルに分があるため、なかなかチーターにとってもトムソンガゼルは捕まえるのは簡単ではありません。

ライオンやヒョウなどにもおそわれることがありますが、これらの動物はトムソンガゼルにスピード、俊敏性ともに劣ります。そのため、これらの動物はトムソンガゼルのこどもや衰弱した個体を主に狙います。

トムソンガゼルといえば肉食動物によく襲われているイメージがあるかもしれませんが、実際は非常にスピードも敏捷性も高く、この能力が天敵の多いアフリカの世界を生き抜くことを可能にしているといえるでしょう。

生息数が減ってる?

トムソンガゼルは準絶滅危惧(NT,Near threatened)としてIUCNのレッドリストに記載されています。現在の生息数は55万個体ほどと推測されており、個体数は1978年から2005年の間で60%も減少してしまったようです。生息地の改変や旅行者による影響、道路の建設などが個体数を減少させている要因となっています。

動物園にはいる?

あまり情報がないので最新の情報はご自身で問い合わせて頂きたいのですが、天王寺動物園富士サファリパーク、豊橋市ののんほいパークなどにトムソンガゼルがいるという情報がありました。これらの動物園に行けば、トムソンガゼルの実物を日本で見ることも可能です。

トムソンガゼルの寿命

野生下でのトムソンガゼルの寿命は10~15年ほどとされています。

最後に

いかがでしたか。アフリカの動物たちの中ではあまりスポットの当たらない草食動物ですが、非常にスピード能力、敏捷性に優れた動物なのです。これらの動物にも注目してみると、アフリカの弱肉強食の世界に新たなモノが見えてくるかもしれません。

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