ザンジバルアカコロブスを解説!生態や食べ物は?生息数が減ってる?

      2017/11/24

ザンジバルアカコロブスは、アカコロブス属に属する猿の一種です。アフリカに生息している猿で、ある事情から「魔法の食べ物を食べる猿」としても話題になっています。ここでは、このザンジバルアカコロブスについて調べてみました。

大きさや外見の特徴

 

体色は黒~茶色で、黒色の顔のまわりには長く白い毛が生えています。長い尾をもっていますが、これはバランスを取るためだけに使われていて、しっぽで木の枝につかまったりすることはありません。重さはオスが最大12kg、メスが最大10kg程度ですが、オスとメスの外見上の違いはあまりないようです。また、この種は頭蓋が小さく、丸々と太ったからだをもっていることも特徴として挙げられます。

生息域

ザンジバルアカコロブスは冒頭で述べた通りアフリカに生息している猿ですが、アフリカの中でも生息域は限られています。というのも、この種はタンザニアの東にあるザンジバル島という島固有の猿です。なおザンジバル島の面積は、日本の沖縄よりは少し大きい程度とされています。この島の中でも主に南東部に生息していて、北部のほうで見られることは少ないです。

ザンジバルアカコロブスの生態

ザンジバルアカコロブスは30~50匹ほどでグループを作って生活しており、オスとメスの比はだいたい1:2程度になっていて、年齢もまちまちです。

ザンジバルアカコロブスの食べ物

ザンジバルアカコロブスは草食で、食事は木の若葉などが中心です。種や未熟な木の実などを食べることもあり、稀に枯れ木や砂などを食べているところも観察されています。

また、ザンジバルアカコロブスは炭を食べることもあります。この炭は餌としている植物であるモモタマナやマンゴーなどの木の若葉に含まれる毒素(おそらくフェノール化合物)を消化するために食べていると考えられています。

この習慣は母から子へと伝えられる学習行動のようなものと考えられています。なお、すべてのザンジバルアカコロブスがこの炭を食べる習慣を持っているわけではなく、外来の餌を多く食べているほど炭を食べるという行動をとることが多いという研究結果もあるようです。

なお、モモタマナのような木が落葉する乾季になると、餌を求めて別の場所へ移ることがあります。この行動により保護区となっている場所から出てしまい、結果として個体数の減少へとつながっているようです。

繁殖行動

ザンジバルアカコロブスはオスは生まれてから3~3年半、メスは2年ほどで性成熟します。懐胎(妊娠)は6か月ほどで、メスは隔年で1~2頭の子供を産みます。子どもの世話は親が熱心に行い、時折グループ内の複数のメスが一緒に行うこともあるようです。

生息数が減っている?

ザンジバルアカコロブスは生息数の減少が懸念されている生き物でもあり、絶滅危惧種(絶滅危惧IB類、Endangered)としてIUCNのレッドリストにも記載されています。生息数の調査も行われていて、トータルの個体数は2000頭以下にまで減っているとの報告もあるようです。

生息数が減っている原因としては木を切ったりすることによる生息域の破壊が主として挙げられます。他にも害獣とみなされるなどして、人間に撃たれてしまうこともあります。

最後に

毒素を消化するのに炭を利用するなど、おもしろい生態をしている猿です。生息数が減少しているのは残念ですが、何とか食い止めてほしいものです。

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