あなたは、アフリカウシガエルというカエルを知っていますか。最大で20cmほどに達する大型のカエルで、名前の通りアフリカに生息しています。ペットとしても飼育できるカエルで、輸入もされています。今回は、そういったアフリカウシガエルの飼育についてみていきたいと思います。
アフリカウシガエルの餌
アフリカウシガエルは肉食で、いろいろなものを食べます。飼育下ではコオロギ、ピンクマウス、人工餌、蜂の子などを与えることが多いです。コオロギだけだと栄養面で物足りないところがあるので、コオロギを与える場合はカルシウムパウダーなどを振りかけて与えるとよいでしょう。なるべくマウスなどを与えてやるほうが大きくなります。
餌やりの頻度は若いころは2日に1回ぐらいです。マウスなどだと1つ1つが大きいため話は別ですがコオロギなどの場合は、基本的に食べられる分だけ与える感じでOKのようです。若いときに十分餌を食べなかった個体にいきなりエサをたくさんやったりすると突然死の可能性が高まります。そのようなことを考えれば餌は若いころからしっかり与えてやる方針でいいでしょう。大きさは頭の大きさぐらいと考えればいいと思います。おとなになれば頻度は下げて大丈夫です。
飼育ケースのセッティング
入れ物は比較的大きいものを用意してください。というのもアフリカウシガエルはよく動き回ります。ベルツノガエルなどそこまで動き回らないカエルであれば小さめでも問題ありませんが、よく動くカエルを小さい入れ物に飼育すると壁にぶち当たりまくったりします。また、ぶち当たっても割れたりしないよう丈夫な入れ物を用意する必要があります。基本的にはプラスチックの入れ物なんかでいいと思います。
続いて床材は土やウールマットなんかを用いる場合が多いです。ウールマットは掃除もしやすいのですが、土を用いたほうがすわりのよいカエルになるようです。世話が少し大変かもしれませんが、できれば土飼育も試してみてください。土は黒土や赤玉土などをもちいることが多いです。床材なしの水張り飼育も不可能ではないですが、やはりすわりが悪いカエルになります。
あとはアフリカウシガエルは水べが好きなカエルです。なので水入れを用意してあげてください。カエルがすっぽり入るタッパーなんかに水を入れてあげればいいでしょう。水の中にウールマットなどを入れてやると足場になるのでおすすめです。
温度管理について
アフリカウシガエルは熱帯の生き物なので、赤外線灯などを用いて25~28℃ほどに保ってやってください。特に若いときに低温飼育すると突然死が起こることがあるため注意してください。
鳴き声について
アフリカウシガエルは結構大きな声で鳴きます。初めて鳴き声を聞くとびっくり方が多いかもしれません。なお、大きい声で鳴くのはオスで、メスは鳴きません。アフリカウシガエルは圧倒的にオスのほうが多く、8割以上がオスになるようです。
アフリカウシガエルの寿命
飼育下では30年ほど生きたこともあるようで、長寿のカエルです。温度やえさ不足に気を付ければ長く楽しめるペットです。
最後に
いかがでしたか。アフリカウシガエルは餌をしっかり与えればどんどん大きくなっていきます。興味のある方は飼育してみてください。