フトアゴヒゲトカゲは、イグアナ下目アガマ科アゴヒゲトカゲ属に分類されるトカゲで、爬虫類の中でもペットとしての人気が高いトカゲの1つです。では、フトアゴヒゲトカゲはどうやって飼育すればよいのでしょうか。今回はフトアゴヒゲトカゲの飼育法についてみていきたいと思います。
大きさや生息域
オーストラリア固有種のトカゲで、日本に輸入されることも多いトカゲです。最大で60cmほどまで達するようですが、普通は40cm前後です。
飼育方法
用意するもの
フトアゴヒゲトカゲを飼育するうえで用意するものとしては
- 入れ物(ベビーなら60cm、アダルトなら90cmぐらいが目安、120cmぐらいのものを用意できればベスト)
- 床材(新聞紙、砂、ウッドチップ、ペットシーツなど。それぞれ一長一短で、どれを選ぶかは好みの要素が強いです。)
- バスキングライト
- 紫外線灯
- 保温器具(ナイトランプやフィルムヒーターなど)
が挙げられます。他にも水入れやシェルター(隠れ家のようなところ)などを作ってあげてもよいでしょう。バスキングライトは片側に寄せて置き、温度はだいたいバスキングスポットは35~40℃程度、バスキングライトから遠いところは昼間は24~26℃、夜間は18~21℃にする感じです。昼夜のサイクルをつくるために、紫外線灯などもオンオフを入れ替えるなどしてあげるとよいでしょう。温度計を用意し、温度は随時チェックしてください。また、水入れの水は毎日替えてあげてください。
フトアゴヒゲトカゲの餌
フトアゴヒゲトカゲは雑食で昆虫や野菜など色々なものを食べます。飼育下においても、なるべくいろいろな餌を与えてあげてください。ベビーでは生き餌を中心に与え(生き餌と野菜の割合は8:2)、アダルトだと半々ぐらいがベストなようです。
生き餌としてはコオロギやミルワームなどを与えることになります。餌にはカルシウムパウダーなどをまぶしてあげるとベターです。野菜類としてはリンゴ、ケール、豆、ブロッコリー、ズッキーニ、パセリ、小松菜、ニンジン、カボチャなどです。逆にネギ類やニンニクのような刺激が強いもの、ミカンなどの糖分や水分が多すぎるものは避けたほうが無難です。
日常の世話
日常の世話としては餌やりや糞の掃除などが挙げられますが、ほかにも週に1,2回ほど自然の日光に当ててあげたり、週に3回ほど温浴(35℃程度のお湯に浸からせてあげる)などしてやるとよいようです。

フトアゴヒゲトカゲの寿命
寿命は6~8年ぐらいとされていますが、うまく飼育すれば10~15年ほど生きてくれます。
フトアゴヒゲトカゲの値段
フトアゴヒゲトカゲの値段は1~3万円程度です。あとはケージや紫外線灯などを用意するのに数万円かかると思います。
最後に
いかがでしたか。フトアゴヒゲトカゲは爬虫類の中でも比較的飼いやすく、爬虫類の入門種といえます。興味のある方は是非検討してみてください。