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今回は『コーカサスオオカブトを解説!寿命・飼育法は?値段は?』というテーマでお送りしていきます。
コーカサスオオカブトといえば、アジアで最大のカブトムシで人気も高いですね。
またヘラクレスオオカブトと並び最強のカブトムシの一種です。長く伸びる三本の角はやはり格好いいですよね。
今回はコーカサスオオカブトの飼育法について解説していきます。コーカサスオオカブトの飼育に興味がある方は是非、参考にしてください。
コーカサスオオカブトの大きさ・生息域

インドネシアのスマトラ島やジャワ島、あるいはマレー半島など東南アジアの比較的広範囲に生息しています。
標高1000mを超える地域に多く、高地に多くいるカブトムシなんですね。大きさは基本的には60~120mmほどで、最大で130mmほどまで達します。

一般的に売られているのは、インドネシアのスマトラ島やジャワ島のものなどが多いです。
コーカサスオオカブトの飼育法
基本的に飼育に関してはほかのカブトムシやクワガタと要領は同じです。ですが、外国産の大きなカブトムシなので、一部注意点があります。
それでは、飼育法を見ていきましょう。
用意するもの
飼育容器

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まずは、入れ物となる飼育容器が必要です。市販されている昆虫ケースでOKです。
ですがコーカサスオオカブトは大型のカブトムシなので、オスの場合最低でも小ケース(23×15×17)以上を用意するのが良いでしょう。
メスに産卵させたい場合は、さらに大きなケースが必要になります。ある程度の数を取るには、飼育ケース大(37×22×24)ぐらいの大きさが必要です。
昆虫マット

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床材としては市販の昆虫マットを用意しましょう。
単に飼育するだけなら、ホームセンター等で売られている適当な市販の昆虫マットで十分です。
一方で、産卵させたい場合は一般的にカブトマットと呼ばれるような、発酵の進んだマットが必要になるので注意してください。
昆虫ゼリー

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餌としては昆虫ゼリーを用意しましょう。
大きなカブトムシなので食欲も旺盛なので、できれば65gのゼリーを用意することで餌交換の手間をすくなくすることができるのでお勧めです。
ヒーターや温室
コーカサスオオカブトは外国産の生き物なので、温度管理が必要です。
コーカサスオオカブトは高地性のカブトムシで、ヘラクレスオオカブトなどに比べると高温に対する耐久性がやや低めなので注意が必要となります。
温度はだいたい20℃前後が望ましいです。だいたい15℃~25℃ぐらいで問題ありません。夏場だとクーラーや温室などをなるべく準備することが望ましいといえるでしょう。
冬は15℃を下回ったりする場合は、ヒーターなどで少し加温してあげると良いでしょう。
転倒防止用の止まり木

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最後に、転倒防止用の止まり木を置いてあげましょう。足場となるものであれば何でも良いですが、基本は細い木などを利用します。
市販されている止まり木を利用するのが雑菌などが少なく確実でしょう。クワガタの繁殖を行っている方はクワガタの産卵木を採卵した後の木の切れ端を使うと、経費削減になるのでお勧めです。
これを忘れると、ひっくり返ったときに起き上がることができず最悪死んでしまいますので注意が必要です。
日常の世話
日常行う世話としては
- 餌交換
- 加水
- 掃除
などがあります。
餌交換は文字通りですね。昆虫ゼリーの中身が少なくなったり、なくなったりした場合は新しいゼリーと交換してあげます。
また、カブトムシが暴れることにより餌がこぼれたり、ぐちゃぐちゃになったりすることがあります。他にも汚れがあったりする場合、適宜掃除してあげるのが良いでしょう。
また、霧吹きなどによる加水も大事です。マットが乾燥してきたなと感じた場合、霧吹き等を利用して加水してあげましょう。
産卵させるには

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基本的にはヘラクレスオオカブトと同じようなセットで産卵させることができます。
先程述べたように、一般的にカブトマットと呼ばれる黒っぽい発酵の進んだマットが産卵には必要です。
プラケース大以上の入れ物にカブトマットを7割ほど固く詰めてください。固く詰めた部分にカブトムシは卵を産みます。
そこに転倒防止用の止まり木、昆虫ゼリーを入れて、交尾済みのメスを入れれば産卵セットの完成です。後は、産卵するのを待ちましょう。
幼虫飼育について
コーカサスオオカブトは、産卵セットと同じく黒っぽいカブトマットを使えば、幼虫飼育が可能です。幼虫期間は1~2年ほどになります。
幼虫飼育は特に難しくありませんが、オスの角がやや伸びにくく、現地で採集されるようなかっこいい個体、大型個体はできにくいのが少し難点です。
言い換えれば、幼虫から育てると角が短い個体が羽化することが多いです。
そのためコーカサスオオカブトの幼虫飼育は人気のわりにあまり活発でない印象を受けます。ワイルド品が比較的安い値段でバンバン入ってくるので、わざわざブリードする必要がないというのもありますが。

コーカサスオオカブトの寿命

出典:http://www.kohchangnature.com
国産カブトムシよりは長生きで、約4~6か月ほどです。ショップで売られているものはワイルド品(野外で採集された個体)が多いですので、採られる前にどれだけ生きたかわからないところがあります。
そのため6か月まるまる生きてくれるとは限りません。通販の場合だと無理ですが、現物を見て買う場合はなるべく体のツヤがしっかりしているなど、元気そうな個体を選ぶこともポイントです。
コーカサスオオカブトの値段

値段は大きさによって違いますが、標準的なサイズだとだいたい3,000円~5000円程度です。店によっては2,000円ほどで買えるところもあります。
一方で120mm以上などとても大きな個体だと10,000円ほどになったりします。
幼虫はあまり売られていないのですが、1000円以下で買うことが可能です。
ちなみに、マレー半島など、レアな産地のものの場合は1.5~3倍ぐらいの値段になることが多いです。マレー半島産のコーカサスオオカブトは、マレーコーカサスなどと呼ばれ人気があります。
名前の由来

コーカサスという名前は、古代スキタイ語(紀元前に現在のウクライナ辺りで用いられていました)の「白い雪」を意味する言葉に由来しています。
コーカサスオオカブトの体は光沢があってキラキラしていることから、この名前が付いたようです。
カルコソマ3兄弟
コーカサスオオカブトとよく似た種類にアトラスオオカブト、モーレンカンプオオカブトがいます。この3種類をまとめて「カルコソマ3兄弟」などと呼ばれることがあります。
このうち昆虫販売店などでよく見かけるのはコーカサスオオカブトとアトラスオオカブトだと思います。
<アトラスオオカブト>

出典:https://imgur.com
この2種は、頭角(3本角のうち真ん中の角)で見分けます。
真ん中の角に明確な突起があるものがコーカサスオオカブト、山状に盛り上がっているものがアトラスオオカブトです。
大きさはコーカサスオオカブトのほうが若干大きくなり、人気も高くなっています。
最後に
いかがでしたか。
今回は『コーカサスオオカブトを解説!寿命・飼育法は?値段は?』というテーマでお送りしてきました。
コーカサスオオカブトは、外国産カブトムシの中では比較的安価で、流通もそこそこあるので飼育しやすいカブトムシです。
温度に気を付ければ飼育も簡単なので、あなたも是非当記事を参考に飼育にもチャレンジしてみてくださいね。