散歩の役割
お散歩には犬の運動能力の維持や健康維持、犬とのコミュニケーションをとる時間や社会性の学習、外の世界から様々な刺激を受けることによる脳や神経細胞の活性化など様々な役割を果たします。そのため、怪我や病気、老化による運動神経の衰えなどの理由がない限りは、できるだけお散歩に連れて行ってあげることが大切です。
散歩の時間と頻度
犬の散歩の時間はどの犬も同じという訳ではなく、その個体の体格や品種によって異なります。
小型犬
トイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフンド、パピヨンなどの小型犬は室内運動だけで十分な運動量を賄えるとされ、完全に室内で飼育することが可能といわれます。そのため、外にお散歩に連れ出し歩かせるのは、運動をさせるというよりも気分転換程度に1日1回30分を目安に行うとよいでしょう。
チワワなどの超小型犬の場合、これらの犬種はもともと骨が細く脆いため、長時間の運動はかえって負担となってしまいますので注意しましょう。
中型犬
コーギーや柴犬、ボーダーコリーなどの中型犬は、もともとウサギなどの小動物用の狩猟犬として活躍していた品種が多く、それなりの運動量を必要とします。室内運動のみでは運動不足になってしまいますので、毎日外に連れ出しお散歩をしてあげましょう。
目安は1日2回各30分で、歩くだけでなく走るということも取り入れながらお散歩を行ってあげます。週末などの時間のある際には公園やドッグランに連れ出してあげ、思いっきり遊ばせてあげるとストレス発散になるためおすすめです。
大型犬
ラブラドールレトリバーやダックスフンド、シベリアンハスキー、秋田犬などの大型犬は体格が大きい分、それなりの運動量が必要となります。1日2回各60分を目安に、長距離をゆっくり時間をかけてお散歩してあげましょう。
気を付けなければならないのが、大型犬の場合、幼少期に過度な運動をさせ過ぎると、股関節形成不全などの障害を抱えてしまう可能性があります。そのため、運動のさせ過ぎには十分注意してください。
犬種
一般的にコーギーやシェパードなどの牧羊犬やボストンテリアやジャックラッセルテリアなどのテリア犬種、ビーグルやイングリッシュハウンドなどのハウンド犬種は運動量を必要とする個体が多いです。そのため、体格のみならずその犬の種類も考慮してお散歩時間を調節しましょう。
散歩の注意点
まず、犬の散歩は毎日行うことが基本となります。しかし、あまりにも大雨だったり強風であったりなど悪天候の場合にお散歩に連れ出すと、かえってストレスになってしまいますので、無理にお散歩させる必要はありません。また、夏場は人間のみならず犬も熱中症になってしまう可能性があるため、気温の高い昼間の時間帯はできるだけ避け、早朝や夕方など気温の低い時間にお散歩を行いましょう。
※犬が散歩を嫌がる場合は、以下のページも参照してください。
時間は決めないほうが良い?
犬をお散歩に連れ出す時間をはっきりと決めてしまうと、犬がその時間を覚え「要求吠え」という無駄吠えをしてしまう可能性があります。そのため、基本的にはお散歩の時間は特定せずランダムに行うほうが良いでしょう。

最後に
いかがでしたか。犬の散歩は犬の健康を保つなど様々な役割があり、飼育するうえで非常に大事なポイントです。雨などの日は除きますが、毎日欠かさずしっかり散歩に行くようにしてください。
これから犬の飼育を始めたい方は、以下のページも参照してください。
既に犬を飼育している方は、以下のページも参照してみてください。