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今回は『ナメクジの駆除法は?ビール等によるあっと驚く6つの方法』というテーマでお送りしていきます。
ナメクジを見るとあなたはどう感じるでしょうか。やはり気持ち悪い、などといった答えをする人が多いのではないかと思います。
加えて、ナメクジは野菜や植物などを食べる害虫として扱われています。畑などでナメクジを放っておくと大きな被害が起こることもあります。野菜などを育てている方は、このナメクジに神経を使われている方もいるかもしれません。
そういったナメクジを駆除するにはどうするか。そのことを今回は考えていきたいと思います。
ナメクジを見かけたら
では実際にナメクジを見つけてしまった場合どうすればよいのでしょうか。以下で具体的な方法を紹介します。
ナメクジに塩をかける

これは非常に有名な手法ですね。家の中などでナメクジを見かけた場合など、一匹あるいは数匹程度を駆除するのであればこのやり方で十分です。
ナメクジに塩をどさっと乗せてやれば(少しではなくたくさん乗せてやりましょう)、ナメクジは縮んでいき死に至ります。
なお、畑などで塩を使うと作物にも影響が及ぶので避けましょう。


私は虫は全然大丈夫なんだけど、ナメクジは流石にちょっと苦手だね・・・・。カタツムリは可愛いけど。

私も嫌いですけど。

この問いに対して簡潔に答えると「塩をかけることによりナメクジ体内の水分が体外へ出ていくから」といった感じです。
濃度の高い溶液(高張液)と濃度の低い溶液(低張液)を、溶媒(水)だけを通し溶質(塩などの水に溶けたもの)は通さない膜(半透膜)で仕切ると、濃度の高い溶液側に水が流れるということを高校の化学や生物で習った方も多いと思いますが、これと同じような原理で説明することができます。
ナメクジに塩をかけると、ナメクジの皮膚に存在する粘液に塩が解けます。するとこの粘液は、ナメクジの体内の液の濃度より高濃度になります。
つまり、ナメクジの体外の食塩水が高張液、ナメクジの体液が低張液となるのですね。
さきほど述べたように水は低張液側から高張液側へ移動します。すなわち、ナメクジの体液がどんどん体外へと出ていき、最終的に死に至るということです。
塩ではなく、砂糖や酢などでも同じように駆除することができます。ちなみに、塩で苦しんでいるナメクジに水をかけるとナメクジは復活します。
この場合はさっきとは逆に、ナメクジに体液が戻る形になるからです。
熱湯をかける

ナメクジに熱湯をかけると死にます。そのため、塩の代わりに熱湯を用いても駆除することが可能です。
土に塩分が増えると野菜にとってはあまりよくないので、畑などではこちらのやり方のほうがベターでしょう。
ただし、熱い湯を花や野菜に直接かけてしまうとダメージがあるかもしれませんので、育てている植物とは少し離れた場所で行うようにしてください。
ビールによる駆除

この場合はビールを入れた容器をナメクジが発生しているところに置いておくだけです。
ビールのにおいに惹かれ、ナメクジがやってきます。そしてビールの中でナメクジを溺死させます。
逃げられないためにも、ビールはある程度の量を入れておきましょう。
塩などに比べれば殺すのに時間はかかりますし、溺死しないままのこともあります。
溺死していなくても、ビールにやってきたナメクジに気付いたときに取り出して塩をかければ駆除できますし、そういう意味ではナメクジトラップのようなものですね。
ビールが古いと効果は薄くなるので、しょっちゅうビールを取り替えなければいけないのが難点でしょうか。
薬品で殺す

なるべく薬品は使いたくない方も多いかもしれませんが、市販のナメクジ駆除剤で殺すのが大量発生した場合などは特に一番効果は高いでしょう。
ナメトールなど様々な種類が売られています。
人の手で完全に駆除するのは難しいので、畑などではナメクジを見つけたら増殖される前に薬品を使うほうがいいかもしれません。
イヌやネコなどを買っている場所の場合は、ペットにとって安全性の高いものを使用しましょう。
ナメクジを寄せ付けないために
ここまで、実際にナメクジを駆除するための方法を紹介してきました。
続いて、予めナメクジが近寄らないようにするために効果がある方法をいくつか紹介していきます。
コーヒーのかすを散布

使用後のコーヒー豆のかすを乾燥させたものを土にまいておきます。
というのも、コーヒー豆にはカフェインが含まれています。ナメクジはカフェインを察知すると近寄らなくなるので、ナメクジの予防にはぴったりです。
コーヒー豆のかすには雑草防止効果もあるので、コーヒーを飲んだ後のかすは積極的に利用していきましょう。

鍋や銅の利用

何故なのかはよくわからないのですが、ナメクジは鍋を嫌うといわれます。他にも銅イオンを嫌うとも言われていますので、銅線や10円玉などを設置しても同じ効果があるようです。
こういったナメクジの性質を利用した害虫忌避用の鉢底網などの園芸グッズも売られていますので、鉢植えなどのナメクジが気になる方はこういったものを利用してみてはいかがでしょうか?
椿油の粕を利用する

園芸用品店等で売られている椿油の粕には、ナメクジの粘膜を傷つけてナメクジを退治する効果があるとされています。
そのため、椿油の粕を鉢の土等に混ぜておけば、ナメクジの予防になります。
一方で椿油の粕はミミズも除去してしまうので、畑などで利用する際は注意が必要です。
椿油の粕は肥料としても使えますが、純粋に肥料としてみると費用対効果はあまりよくないのですが、ナメクジ予防と併せて考えれば悪くないかもしれませんね。
最後に
今回は『ナメクジの駆除法は?ビール等によるあっと驚く6つの方法』というテーマでお送りしてきました。
ナメクジの駆除法については、このようにたくさんあります。
※すべての方法が常に効果があるとはいえず、効果を実感できるかは個人差があります。
農作物を育てている場合などで確実なのは薬品を使用することですが、個人の庭などでは薬品を使わなくても十分な場合も多いです。
ナメクジが気になる場合は、当記事で紹介した方法を是非試してみてください。
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