グリーンイグアナは、ペットとして飼育されるイグアナの中ではもっともポピュラーな種類です。単にイグアナといった場合は、このグリーンイグアナを指すことが多いです。では、このグリーンイグアナはどうすれば飼育できるのでしょうか。今回は、グリーンイグアナ(以下、イグアナ)のペットとしての側面をみていきたいと思います。
大きさや生息域
グリーンイグアナはペットショップではベビーの状態で売られていますが、成長すると非常に大きくなります。アダルトだと大きさは1.5mほどになり、2mを超えることもあります。メキシコ南部から、ブラジルのあたりまでの地域に生息しています。ベビーで購入したものが大きくなって飼育しきれなくなることはよくありますので、本当に飼えるのかしっかり吟味したうえで購入する必要があります。ベビーは綺麗な緑色をしていますが、成長するにつれ茶色っぽくなっていきます。
イグアナの飼育法
入れ物について
ベビーの時は爬虫類用のケージなどで事足りますが、すぐに成長していきますのでいずれはより大きなものへ移す必要があります。大きくなったものを入れ物で飼育するのは非現実的で、いずれは部屋に放し飼いすることになるでしょう。大きさに合わせて入れ物を大きくしていき、最終的には放し飼いのような感じになります。放し飼いにする際は、物を壊されたりすることがないよう壊されたら困るものはイグアナが届かないところに置いておく必要があります。
温度について
グリーンイグアナは熱帯の生き物のため、高温下で飼育する必要があります。温度は27℃以上に設定し、ホットスポットは40℃ほどにします。夜間でも、温度が24℃を下回るようなことは避けないといけません。
また、イグアナは多湿を好みます。霧吹きなどを1日数回行うなどして、多湿に保ってあげてください。大きくなると霧吹きじゃ足りないので、加湿器などを用いる必要があるかもしれません。用いて紫外線灯も設置してあげる必要があります。ときどき自然の日光に当てて日光浴させてあげるとベターです。
餌は何?
イグアナは草食動物で野菜などを中心に与えます。コオロギなどは与える必要はありません。動物性の餌も食べないことはないかもしれませんが、ベターとはいえず、与えると健康に支障をきたすこともあります。
基本的には人間の食べる野菜を与えればOKなようですが、なるべくいろいろな種類の野菜を与えてあげてください。緑の葉の野菜(小松菜や青梗菜、ダイコンの葉など)に、サヤインゲンやズッキーニ、ニンジンなども混ぜていく感じです。なお、レタス(ロメインレタスであれば大丈夫です)はイグアナにとって栄養はいまいちなようです。イグアナ用の配合飼料もありますので、そういったものも絡めて与えていくとよいのではないでしょうか。ドッグフードなどは与えないようにしてください。
イグアナは慣らすことができる?
イグアナは若いころから飼育していれば、ある程度は人間になれてくれる生き物です。イグアナは意外と賢い生き物で、猫よりも賢いとも言われています。慣らすためのポイントをいくつか挙げておきます。
- イグアナを持ち上げるときは、全身を支えるように持ち上げてください。そうすることで、イグアナは安心感を感じます。圧力をかけない程度に、しっかり持ってやってください。
- また、イグアナを持ち上げるとき、イグアナを直に見ると天敵だとみなされるかもしれませんので、直に見ることは避けてください。
- イグアナは一晩で慣らすことのできるものではなく、労力のいるものです。我慢強く慣らしていってください。
- 毎日10~15分ほど触れ合ってあげるとよいようです。
なお、繁殖期になると、オスは攻撃的になり(発情期)、メスは交尾したかどうかに関係なく卵を産みます。このことはイグアナを購入する前に留意しておいてください。
イグアナの寿命
寿命はだいたい10~15年ほどです。

イグアナの値段
イグアナはだいたい数千円ほどで買うことができます。意外と安いですね。
最後に
イグアナを飼育するのは大きな労力が必要です。とはいえ、ある程度慣らすこともでき、魅力的なペットでもあります。なので覚悟がある方はいろいろ調べて検討してみてはいかがでしょうか。