ゲジゲジを見れば、やはり不快に感じる方が多いと思います。30本もある足でやたらと素早く動く姿は見ていて気持ちいいものではありませんね・・・。たまに、そういったゲジゲジが家の中なんかにも入ってきて、どうにかなならないのかと思う方も多いのではないでしょうか。
その一方で、ゲジゲジは、ただの不快害虫とはいえない意外な側面も持っています。今回は、ゲジゲジの対策法や、ゲジゲジとは実際はどういった生き物なのか、についてみていこうと思います。
はじめに・・・・ゲジゲジの食べ物
まず最初に、ゲジゲジは何を食べているのでしょうか。ゲジゲジは肉食です。主にほかの昆虫を餌として生活しています。ほかの昆虫の一部にはゲジゲジと同じく不快害虫の代表例であるゴキブリが含まれます。すなわち、ゴキブリはゲジゲジの天敵となります。ほかにもクモなど、家にふと現れる小さいイヤなむしたちはゲジゲジのえさとなります。
さきほど、ゲジゲジには意外な側面があると申し上げましたが、その側面の代表例がこのゴキブリなんかの天敵である、ということです.。走るのが早く、運動性も高いため、あのすばしっこいゴキブリに対しても容赦なく捕らえることができます。そういった観点からみると、ゲジゲジはむしろ「益虫」と呼べるかもしれませんね。
ゲジゲジの対策法
いくらゴキブリを食べる、ある意味では益虫だ、などといっても、ゲジゲジを家の中に住みつかせておきたい人などはあまりいないと思います。では、ゲジゲジが家に入ってくる原因はいったい何でしょうか。
簡単に言えば、あなたの家に食べ物があるから、ということが原因であることが多いです。すなわち、ゲジゲジの餌となるゴキブリなどの小さい虫をまずは駆除するよう努めてください。また、掃除を行うこともゲジゲジ対策には有効です。ゲジゲジは、湿った場所を好みます。逆に乾燥には弱い生き物です。部屋の中を乾燥気味にするのも有効な対策となります。
ゲジゲジが出た場合は、まずはゴキブリなどの虫の駆除に努めたうえで、プラスして掃除などを行うとよい、ということです。もしかして自分の家にゴキブリがいる・・・?などと余計に不快になってしまった方もいるかもしれませんが、この機会に一度点検してみるとよいと思います。
また、ゲジゲジを殺すのには、普通のムカデやヤスデ用の薬剤や、キンチョールなどで殺すことができます。またムカデ用の毒餌などは、ゲジゲジにも有効です。
ゲジゲジには毒はある?
ゲジゲジには人を脅かすような毒はなく、ムカデのように攻撃的でもありません。そのため外見が不快だということは除いて、人間に対して有害な生き物ではありません。万が一噛まれた場合も毒でどうこう、ということはありません。ただ生き物である以上雑菌を持っていますので消毒はするほうがよいでしょう。
以下、軽くゲジゲジに関する雑学
ゲジゲジの種類
ゲジゲジには2種類が知られています。3cm程度のゲジと、7cm程度のオオゲジです。普段我々の前に姿を現し、嫌悪感を掻き立てるのは前者のゲジであることがほとんどです。オオゲジは森の中などに多いです。
捨て身の逃げ技
ゲジゲジは、天敵に襲われると30本もつ足の一部を捨てて自ら捨てて逃げようとします。このことを自切と呼びます。爬虫類なども似たようなことを行うものがいます。「蜥蜴の尻尾切り」ということわざは有名ですね。切り取られた足は、暫くは動くことができるようです。不思議ですね。
ゲジ眉って??
太くて濃い眉毛のことをゲジゲジになぞらえて、ゲジ眉と呼ぶことがあります。そこから派生して、眉の手入れをしていない、という意味でも用いられるようです。
最後に
いかがでしたか。少しゲジゲジに対する印象が変わった方もいるかもしれませんね。ゲジゲジは人にさほど影響を及ぼす生き物ではありません。ゲジゲジを見ても、まずは落ち着いて行動するようにしてください。