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今回は『ハツカネズミの飼育法を解説!餌、寿命、値段は?生態は?』というテーマでお送りしていきます。
ハツカネズミというと爬虫類等の餌にされることも多いですが、ハムスターなどと似ている外見をしており、結構かわいいネズミですよね。
中には飼育してみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、そんなハツカネズミについて、飼育法を中心に幅広く紹介していきたいと思います。
目次
ハツカネズミとは

出典:https://www.barrettineenv.co.uk
ハツカネズミの生態や生息域、大きさ
ハツカネズミは世界各国どの場所にも生息するげっ歯目のネズミです。
草地や田畑、河原、土手、荒れ地、砂丘や家屋や商業施設の周辺などその生息地は幅広く、様々な環境に生息しています。
乾燥を好み、雨や風は好まず悪天候の時は雨の当たらない空間に隠れていることが多いです。乾燥への耐性も強く、水の無い空間でも長時間生きることができます。
食性は雑食性で種子や穀物、果物、雑草や花を食するほか、小型の昆虫類も捕食し、時にはペットフードや家畜飼料なども食します。
体長は成体で約6㎝~9㎝、尾長は約7㎝ほどで、小さな体ながら跳躍力に優れており、時には45㎝までジャンプすることがあります。
主な種類

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ハツカネズミの野生種は基本的に全身焦げ茶色をしています。
ハツカネズミの一般的なイメージである「赤い目に白い体」のハツカネズミは、ペット用や実験用に飼いならされた、「セイヨウハツカネズミ」である場合が多いです。
また、セイヨウハツカネズミの中でもペット用として販売されている個体は先天性疾患の「アルビノ」が多いことが特徴として挙げられます。
家ネズミ
ハツカネズミはドブネズミやクマネズミと並び、「家ネズミ」の一種です。家ネズミというのは、文字通り人家やその周りに暮らしているネズミのことです。
ハツカネズミは自然下では多くの天敵がいますが、家屋に浸入すると天敵が一気にいなくなるため、彼らにとってはパラダイスの場所と化してしまいます。
一応猫がいる家庭であれば、猫が天敵になりますが。
ハツカネズミは大きさ14~20cmほどになるドブネズミやクマネズミと比べると明らかに小型なので、見分けはつきやすいです。


少なくとも好ましい存在ではないね。
だけど、ハツカネズミは、ドブネズミやクマネズミと比べれば数は少ないし、害も少ないよ。それでも、家ネズミ化したものは厄介なことに変わりはないんだけどね。
詳しくは以下を見てね。
※家に棲みついたハツカネズミが引き起こす問題※
衛生上の問題
ハツカネズミはゴミ置き場など様々な汚れた場所を動き回ります。そのため、人家に棲みついたハツカネズミは衛生上問題があるんですね。
そんなハツカネズミが家に買い置きしている食べ物に手を出したり、キッチン等を走り回ったりすると・・・あまり想像したくありませんね。
あるいは寝ている間に体の上を通ったり、体を齧ったりされる可能性もあります。
こういったことが原因で、ネズミが持つ病気に感染してしまう可能性もあります。野生や人家のネズミは、様々なバイ菌を持っていますし、中にはサルモネラ菌、レプトスピラ菌、ペスト菌といった感染すると洒落にならない菌もあります。
家具を齧る
ハツカネズミは齧歯類の1種なので、そのままにしていると前歯が伸び続けます。なので適宜何かを齧って前歯を削るんですね。
そんなハツカネズミは、家や家具の木材やプラスチックなどを齧ります。コードの配線を齧られると火事を引き起こす可能性も否定できないので、注意が必要です。
他の衛生害虫の繁殖
ハツカネズミの糞などが原因で、ゴキブリなどの他の害虫の繁殖場となる可能性があります。
ハツカネズミの性格

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ハツカネズミは穏やかで好奇心旺盛な性格であり、また学習能力が非常に高い動物です。
その知能の高さは迷路の道のりを覚える個体もいるほどであり、小さい体ながら魅力満載のネズミです。

それじゃ、飼育法を見ていこう。
飼育方法と必要なアイテム
用意するもの

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ハツカネズミの飼育にはハムスター用のケージまたはプラスチックケースを使用するとよいでしょう。ただし、幅の広い格子ケージはハツカネズミが間をすり抜けて脱走してしまう可能性があります。
そのため、格子ケージを使用する際は幅が狭いものを使用するか、網ネットをケージに張り付けて脱走対策をしましょう。
また、跳躍力も優れているため、プラスチックケースを使用する際には必ず蓋をするように気を付けてください。
蓋を開けたときに逃げると厄介なので、なるべく蓋が大きすぎないハムスター用ケージ等がおすすめです。
ハツカネズミは頻繁に排泄するため、床材には清掃しやすいようペットシーツや新聞紙を敷きましょう。ペットシーツは消臭効果やダニ予防に効果があるため、衛生面を考えるとペットシーツがおすすめです。
また、ケージにはハムスター用のおもちゃなどを入れてあげることで遊び場になります。もともと知能が高いので、飽きさせないためにも何か遊び場となるものを入れてあげるのがお勧めです。
またげっ歯類であるハツカネズミは一生歯が伸び続けるため、かじり木を飼育スペース内に用意してあげると有効です。
飼育上での注意点
オスメスは繁殖させないなら別居
ハツカネズミは、オスメスを一緒に入れていると勝手に繁殖していきます。繁殖させる気がないなら、必ずオスメスは一緒に入れないでください。
繁殖させたい場合はある程度大き目のケースを用意しましょう。後でも述べますが、生まれた子供が成熟までにかかる時間は3か月前後です。
夜行性である
ハツカネズミは夜行性の生き物です。もともと知能が高いので、人間等が活動しない夜に活動するようになったとも言われています。
人馴れはする?
ハツカネズミはもともとの性格もあり、飼育していくうちに飼い主に馴れてくることも多いです。
その知能の高さから、迷路の道順を覚えたりすることもできます。
とはいえ、最初は警戒心も強いですし、噛んだりする個体もいます。飼育を始める際はいきなり長々とスキンシップしたりせず、徐々に慣れさせていくようにしましょう。
ハツカネズミの餌

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ハツカネズミの主な餌として市販のマウス用ペレットもしくはマウス用混合フードを与えるとよいでしょう。野生下では雑食性で果物や草も食べます。
そのため、副食としてリンゴなどの果物や、キャベツ、サツマイモなどの野菜も与えてあげるとより良い栄養バランスを保つことができます。
しかし、かんきつ類やネギなど中にはハツカネズミにとってよくないものもあるので、注意が必要です。
ハツカネズミの寿命

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だいたい寿命は1~2年ぐらいと考えられている。もっとも天敵が多いから、野生下で寿命を全うできる個体は少ないけどね。


ハツカネズミの繁殖方法については以下を見てね。
※ハツカネズミの繁殖※
ハツカネズミは、野生下では主に春・秋に繁殖します。「ハツカ(20日)」前後の妊娠期間を経た後、2~7匹の子供を1度に産みます。
生まれた子供が生殖活動をできるようになるまで3か月程度を要します。ハツカネズミというと爆発的に増えるイメージがあるかもしれませんが、短期間で一気に増えることはありません。

なんでハツカネズミにだけ特別にこう名前が付いたのかはよくわからないけどね。
ハツカネズミの値段

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ハツカネズミは非常に安価で、数百円程度で購入することも可能です。
このように手を出しやすい値段で売られているため、飼育を始めるうえでのハードルは低いといえるでしょう。

飼育を始める際には必ずペットショップ等で購入するようにしてね。
最後に
ここでは『ハツカネズミの飼育法を解説!餌、寿命、値段は?生態は?』というテーマでお送りしてきました。
最後に、当記事で紹介したことを簡単に纏めさせていただきます。
- ハツカネズミは、世界の広い範囲の、様々な場所に生息している
- 家ネズミの一種であるが、害は少な目
- 飼育もしやすく、見た目の愛らしさもありペットとしての資質を備えている
- 寿命は「20日」ではなく、本来2年程度は生きることができる
ハツカネズミの我々が知らない一面が感じられたのではないでしょうか・・・?
興味がある方は是非当記事を参考に飼育にもチャレンジしてみてください。