あなたは、シロマダラと呼ばれるヘビを知っていますか。ナミヘビ科マダラヘビ属に分類されるヘビで、日本固有のヘビでもあります。では、このシロマダラはどういったヘビなのでしょうか。今回は、そういったシロマダラについて解説していきたいと思います。
目次
大きさや生息域、色
シロマダラの大きさは30~70cmぐらいとヘビとしては小型の部類に入ります。白っぽく見える薄い灰色~褐色地に、黒色の縞模様が入ります。なお、頭は黒色をしています。黒縞の幅は頭付近が大きく、尾方向へ行くにつれ小さくなっていきます。先程も述べましたが日本固有のヘビで、北海道から九州まで日本の広い範囲に生息しています。
幼蛇は模様がより明確になり綺麗なものが多く、まさにシロマダラといった個体もいます。とはいえすべてが白く美しいかというとそうとは限らず、茶色っぽい地味なものもいます。

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シロマダラの生態
シロマダラはどこにいる?
シロマダラは我々の身の回りというよりは、森林などに生息しているヘビです。特に低い山の森などに多いようです。とはいえ「幻のヘビ」とされることもあり、見かけることは非常に少ないヘビです。もともと生息数がそんなに多くないと思われます。夜行性のヘビなので、そのことも少し影響しているのかもしれませんが。
シロマダラの食べ物
シロマダラは肉食で、ほかの小型の爬虫類などを餌として生活しているようです。
シロマダラの繁殖
卵生で、夏に1~9個の卵を産みます。1か月半ほどで孵化するようです。
毒はある?性格は?
シロマダラはドクヘビではありません。とはいえ気性が荒いヘビであるため、咬みつかれたりしないよう注意が必要です。咬みつかれると少なからず痛みが伴うようですので・・。なお、天敵に襲われた場合はドクヘビに擬態するような行動をとるようです。
シロマダラは飼育できる?
餌付けできれば、あとはそこまで難しくないようですが、一般的に蛇飼育に使われるマウスにあまり餌付かないという問題があるよう(自然界でも爬虫類のようなものしか食べていないのかもしれません)なので、飼育には一苦労しそうです。そもそも見つけること自体がかなり骨の折れることですが。餌以外に関しては、ほかの日本のヘビと同じように飼育できる感じだと思います。
最後に
いかがでしたか。「幻のヘビ」といわれているようにめったに見かけないヘビですが、写真を見ると海外のヘビか品種改良されたヘビかと思うようなきれいな色に見えます。実物も一度見てみたいですね。