天然記念物・川上犬!特徴や性格は?ペットとして飼育は可?


川上犬の特徴

川上犬は長野県南佐久郡川上村原産の小型犬の一種で、かつては猟犬として活躍していました。「信州川上犬」や 「川上狼犬」との別名でも呼ばれることもあり、また昭和初期には主に梓山地区で飼育されていたため「梓山犬」との名で呼ばれていたこともあります。川上犬は柴犬の一種と言われ、またニホンオオカミの血が流れていると伝えられており、これは秩父犬にも共通します。

絶滅危惧?

かつては多頭いた川上犬ですが、戦時中の軍の撲殺令等により、川上犬が絶滅の危機に瀕てしまいました。しかし、戦後の貧困な時代であっても、復興による努力がなされ、現在では約350頭までに生息数は増加しています。

現在でも川上村で保護育成されており、純血同士の交配により純血性が再び高まったため、長野県の天然記念物に指定されました。

外見の特徴

川上犬の被毛は普通の柴犬よりも長く、黒毛や茶毛、赤毛、白毛があります。体は柴犬の一種らしく耳は立ち耳で尾はくるりと巻かれているのが特徴です。目の色は黒または茶色で眼光が鋭く、その見た目はオオカミのような凛々しい雰囲気を漂わせます。

もともとニホンオオカミの血を引く川上犬の指には狼爪があったといわれ、戦前には狼爪を持つ個体を多く見ることができたそうですが、戦後柴犬との交配の過程が進んだため、現在では狼爪の無い個体も多々存在します。

川上犬の性格

川上犬は活発で好奇心旺盛な性格をしています。また、警戒心が強く、「主人が熊に襲われそうになったとき、自分の何倍もある相手に飛びかかり主人を助けたと」いうエピソードも残されているほど、自分よりも体格の大きな相手にも立ち向かう勇敢も見せることから、番犬に向いている犬種とされます。

飼い主に従順で忠誠心の強いな性格でもあり、飼い主のことを大切に考え添い遂げようと努力する一面も見せます。しかし、スキンシップ不足などで川上犬が飼い主の愛情を感じられないと、信頼関係が崩れてしまい、神経質で攻撃的になってしまうことがあるので十分に注意しましょう。毎日しっかりとコミュニケーションをとり愛情を注いであげることで、川上犬と良好な関係を築くことができ、優秀なパートナーとして育ってくれるでしょう。

川上犬はペットとして飼育できる?

川上犬は稀少種であり、その中でも長野県の天然記念物に指定されているため、長野県の文化財保護条例に従うことになります。

川上犬をペットとして飼育したい場合、川上犬保存会の飼い主希望名簿に名前を記載すれば、飼い主になれる可能性があります。しかし現在は、約100名の希望者が待機している状態だと言われています。

また、川上犬は長野の生きた文化遺産であることから、飼い主が適正に川上犬を飼育することができるのかという事前審査も行われます。

事前審査に関しては、自然環境を中心とした飼育環境を重視し、川上犬の体質にふさわしくない高温多湿な地域や、都市部の環境をメインとして飼育する場合であると、飼育許可を得ることができないこともあります。このようなことから、川上犬を飼育することは容易ではないといえるでしょう。

過去には川上犬の知名度が急上昇したことにより、川上犬やその血を引く犬と偽って、柴犬や関係の無い日本犬雑種を高値で売りつけるという詐欺事件も多発しました。川上犬は決して簡単に手に入れることができる犬種ではないので気を付けましょう。

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最後に

川上犬は天然記念物にも指定されており、非常に希少な犬です。そのこともあり、入手するのは非常に難しいです。昨今日本の固有種と外来種との混雑が話題になっているだけに、しっかり守っていきたい日本の犬の1つです。

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