カナヘビとトカゲは、一見するとよく似ていて、どっちがどっちなのかよくわかりませんよね。では、カナヘビとトカゲの違いはどのようなところにあるのでしょうか。今回は、カナヘビとトカゲについてどういうところが違うのか解説していきたいと思います。(以下は、日本で一般的に見かけるニホントカゲとニホンカナヘビについてです。)
分類上の違いは?
カナヘビ、トカゲはどちらも爬虫類です。トカゲは有鱗目トカゲ亜目トカゲ科、カナヘビは有鱗目トカゲ亜目カナヘビ科です。そのまんまやんけという感じですが、「科」の部分で違うということです。カナヘビというと「ヘビ」とついていますがトカゲ亜目に分類されるようにトカゲの仲間なのです。ヘビではありません。
外見の違いは?
大きさも同じぐらいで、一見するとよく似ていますが、細かく見るとだいたい以下のような違いがあります。
- トカゲは見た感じツルツルしていて光沢があり、カナヘビはザラザラしている
- カナヘビのほうが尻尾が長い(カナヘビは体長の2/3が尾、トカゲは体長の半分ちょっとが尾)
- 幼体はトカゲは青色をしていますが、カナヘビは幼体のころから茶色です。
- カナヘビのほうがほっそりしていて、トカゲはカナヘビに比べると少しずんぐりしています。

トカゲ

カナヘビ
捕まえやすいのはどっち?
どちらかといえば、カナヘビのほうが捕まえやすいようです。どちらも簡単に捕まえられる生き物ではありませんが、中でもトカゲはすばしっこくなかなか捕まえられません。
道端でトカゲを見てもすぐに逃げてしまう、といった経験がある方は多いのではないでしょうか。なお、どちらも危険を感じるとしっぽを切って逃げようとするいわゆる「自切」を行いますが、トカゲのほうが行う頻度は高いです。
土に潜るのはどっち?
トカゲは土に潜ったりすることはありますが、カナヘビは普段土には潜ることはありません。なおカナヘビも、冬眠する際には土に潜ります。
舌の違い
カナヘビは舌の先が二股に分かれていますが、トカゲの舌はそのようなことはありません。カナヘビに「ヘビ」とついているのは、この舌が二股になっていることに由来しているという説もあるようです。
卵を保護するのはどっち?
卵を保護するのはトカゲです。トカゲにそのようなイメージはない方がほとんどだと思いますが、トカゲのメスは卵が孵化するまで卵を保護するのです。一方、カナヘビは卵の保護は行いません。
最後に
一見するとよく似ていますが、細かくみていくと違いは結構色々あるのですね。