愛嬌のあるかわいい姿で多くの方に人気のあるパンダ。さまざまなキャラクターやぬいぐるみなんかのモチーフにもなっていますね。今回はパンダの雑学集と銘打って、パンダの漢字での書き方やその由来、知ってそうで知らないパンダのしっぽの色について調べてみました。
パンダは漢字で何と書くの?
先に答えを申し上げますと、パンダ、を意味する漢字は「熊猫」です。(ちなみに中国では「熊猫」と書く一方、台湾では「猫熊」と書きます。)パンダは「大熊猫」と書くと思っていた方もいるかもしれませんが、実際のところはジャイアントパンダを「大熊猫」と書きます。一般的にパンダといえばジャイアントパンダを指すことが多いですので間違いというわけではありません。(言葉の定義はそう明確化されるものでもないですしね。)

ちなみにパンダ、と括られる種には現在2種類がいます。ジャイアントパンダともう一つはレッサーパンダです。レッサーパンダに関しては「小熊猫」と書くようです。(ただしレッサーパンダとジャイアントパンダは近縁ではありません)
ではなぜ「熊猫」なのか?
パンダを「熊猫」と書くことに、あなたは納得できますか?なんでやねん!と思う方も中に入るかもしれませんね。もともと先に名前が付いたのはレッサーパンダです。レッサーパンダのほうを「熊猫」と呼んでいました。レッサーパンダは猫みたいな姿で、熊のような顔をしている、といった形で考えれば納得できるのではないでしょうか。後にジャイアントパンダが発見され、レッサーパンダの大きい版だ、といった感じで「大」がつき、レッサーパンダには区別する形で「小」がつくことになりました。
そもそもなぜパンダ、というのか?
ついでのような形になりますが、パンダ、という言葉の語源についても軽く触れておきたいと思います。ネパール語で「竹を食べるもの」を意味する「パンヤ」からきたという説と、「手のひら」を意味する「パンジャ」から来たという説が対立している格好です。どちらだと断定できるものはまだないそうです。
ちなみにもともとパンダと呼ばれていたのはレッサーパンダのほうです。パンダの大きい版、といった感じでジャイアントパンダと名付けられ(のちに一般的にパンダといえばこちらを指すようになりましたね)、もともとのパンダはジャイアントパンダと区別する形でレッサーとつけられました。レッサーという名前は、littleの比較級lessにerをつけて二重比較級にしたlesserからなるようです。ジャイアント(giant)は文字通り、といえばお分かりになると思います。
パンダのしっぽは何色なの?
パンダのしっぽは何色ですか?と聞かれれば、あなたは答えられますか?おそらく大半の人が、白色か黒色だということはわかっても、答えられないのではないでしょうか。実際にどちらの色だと百パーセント断定できるものではありませんので、わからない、というのが答えだとも言えますが。
結論を言えば多くのパンダのしっぽは通常白色ですが、まれに黒色のしっぽを持つパンダもいます。しっぽが黒いパンダといえば、上野動物園にかつていた、日本初のパンダの繁殖の成功例であるトントンが挙げられますね。(1986年に上野動物園で生まれ、14年間生きました)ぬいぐるみやロゴ画像などのパンダは黒いしっぽを持つものが多いですが、実際のパンダは白色のものが多いのです。
最後に
いかがでしたか。ジャイアントパンダのほうが後につけられた名前だ、というのは私も意外だなと思いました。ワシントン条約で規制されるなど厳しい状況にあるパンダですが、これからも長く動物園で見られるとよいですね。