コバエといえば、本当に厄介な生き物ですよね。初夏あたりになるとどこからともなくやってきて、私たちの不快感をあおってきます。さらに、一度コバエがやってくるとそのままではなかなかいなくなることはなく、彼らとの格闘は秋まで継続することになってしまいます。あなたもそういった経験があるのではないでしょうか。今回は、そういったコバエ対策にはどうすればよいか、見ていきたいと思います。
コバエの種類
コバエ、といっても実際はいくつかの種類がおり、来る原因や対策法はコバエの種類により差があります。ここでは、家庭でよく発生するコバエの種類をいくつか紹介していきます。
ショウジョウバエ
コバエ、といえばこのショウジョウバエを真っ先に思い浮かべる方が多いと思います。黄赤色で、眼が赤いのがこのハエの特徴です。体長は約2~3mm程度のハエで、果実やお酒などが誘因となって発生することが多いです。ほかにも発酵食品や乳製品など、幅広い食品が発生の原因となります。
ノミバエ
体長はこちらも2~3mm程度です。黒っぽい色をしています。肉や野菜なんかによく集まってくるコバエです。台所の生ごみに限らず、排水口や水垢汚れ、古くなった水などさまざまなところから発生します。このハエは動物のフンから発生するため、ほかのコバエと比べると不衛生でタチの悪いコバエです。
キノコバエ
体長は1~2mm程度と上の2種類よりはやや小型のハエです。蚊に似た姿形をしています。この種類は観葉植物の培養土、カブトムシやクワガタ飼育に用いる発酵マットなどによく発生します。
チョウバエ
体長は4mmにも達する、やや大型のコバエです。ハエと名前がついていますが、実際は蚊に近い種類です。排水口や水垢汚れ、下水などに発生することが多い種類です。
コバエ発生の対策
コバエは当たり前ですが外から入ってきます。必要以上に窓を開けることを控えたり、入口のところに殺虫器を取り付けることも1つの対策です。
コバエが発生している場合、すでに発生原因となっているものに卵が産みつけられている可能性もあります。新たにハエの誘引を防ぐことや、コバエの繁殖を根絶するためにも発生原因について対処する必要があります。原因らしきところには適当な薬剤を撒いておくとベターです。
キッチンのコバエ対策
ではまず、キッチンのコバエ対策についてみていきたいと思います。キッチンに発生するのは主にショウジョウバエとノミバエです。キッチンにある生ごみなんかはなるべくこまめに捨て、食べた後の皿も放置することなく早めに洗ってしまうなどすることが肝要です。
また、空き缶などに中身が残ったままおいておくと、コバエを誘引しやすくなります。こまめに捨てることはもちろんですが、ごみの回収日のこともありますし毎日毎日捨てに行くわけにもいかないと思います。ごみとして捨てるものについても一度洗っておくほうがよいでしょう。生ごみも、捨てるまでの間は厳重に新聞紙などでくるんでおくとよいです。
風呂、洗面所などのコバエ対策
続いて排水口の汚れなどが起因となるコバエについてみていきましょう。排水口なんかに発生するのは主にチョウバエとノミバエです。まずは排水口の汚れや水垢、お風呂場だと髪の毛などを掃除することが大事です。それに加えて排水口にたくさんの氷を置いておき、細菌の成長を抑制する方法なども有効です。
キノコバエ対策
キノコバエの場合、観葉植物やペットの土などが原因となるため、これらを部屋からなくす必要があります。とりあえず外で管理するのがベターです。カブトムシ飼育などにおいては針葉樹マットなんかを用いるなどして、コバエが発生しにくい土を用意できればそれを使うのもいいでしょう。
めんつゆで駆除!?
めんつゆと洗剤を用いたコバエトラップが話題になっています。めんつゆに洗剤を少し混ぜたものを入れ物に置いておくだけの簡単なトラップです。めんつゆのほかに酒なんかで行うことも可能です。簡潔にタネあかしをすれば、臭いに惹かれてやってきたコバエを、洗剤で呼吸できないようにしてノックアウトするといった感じです。
このトラップに関しては1週間程度置いておくのがベストです。あまりに短い期間だと十分ハエを捕らえられず、かといって長すぎると臭いが強くなり新たにコバエを家の中にたくさん誘引してしまうという皮肉が生じてしまうからです。
最後に
いかがでしたか。しぶとくて厄介なコバエですが、日常の手入れなどである程度発生確率は下げられますし、発生した後でも対処できます。ぜひとも試してみてください。