あなたは、コロソマという魚を知っていますか。コロソマはるカラシン目セルラサルムス科に分類される魚で、南米のアマゾンなどに生息する淡水魚です。大型の魚で、ピラニアを想起させるような外見をしています。今回は、コロソマについて調べていきたいと思います。
大きさや生息域
アマゾン川やオリノコ川流域に生息しており、南アメリカのカラシン目の中では最大の魚になります。野生で生息しているのは先程挙げた2つの川の流域ですが、養殖魚の形で南アメリカで広く養殖されています。
体長は1m、体重は40kgをそれぞれ超えるほどまで達することもある、大型の淡水魚です。ピラニアに似た外見をしており、特に幼魚はピラニアそっくりです。

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コロソマの食べ物
コロソマは肉食魚と混同されることがありますが、実際は植物食の色が強い雑食です。果実などを主に食べており、彼らの食物のうちの78~98%が果実だといわれています。
人間との関係
コロソマはミネラルの少ない水でも生きることができ、病気にも強いことなどから、養殖に利用されています。ブラジルでは、養殖されている魚でも主要なものの1つで、経済にとっても大切な魚になっています。
またタイでは、プロジェクトの一環としてこのコロソマが香港やシンガポールから紹介され入ってきましたが、今ではいくつかの地域で野生化しているようです。
夏季限定でキャッチアンドリリースですが、浜名湖のフィッシングリゾートでは、このコロソマの釣りができるようです。
コロソマは飼育できる?
コロソマはペットとして飼育されることもあります。大型の魚でかなり大きくなるので、かなり大型の水槽を用意してやる必要があります。性格はおとなしいので、スペースを用意できれば飼育は可能です。成長速度が速く、はじめは小さくてもすぐびっくりするほど大きくなるようです。
コロソマは危険?
一見危険そうな魚だと思う方もいるかもしれませんが、実際は植物食性の強い魚であり、危険性はそんなにないのではないでしょうか。とはいえ大型の魚で歯ももっていますので、噛まれたりすれば話は別ですが。アマゾンの魚でいえば、ピラニアやカンディル(カンディルについてはこちら)などのほうが危険でしょう。
最後に
かなり大型でピラニアに似ていますが、実際は植物食でおとなしく最初見たときのイメージとは少し違った魚です。飼育する際は、大きくなっても飼えるか吟味したうえで買うようにしてください。