オウムガイは、生きた化石と呼ばれるものの1つで、アンモナイトを彷彿させるような姿形をしています。実際、一見するとアンモナイトとよく似ていて、間違えてしまう人もいるかもしれません。では、この生きた化石・オウムガイとはどのような生き物なのでしょうか。今回は、オウムガイについて調べていきたいと思います。
大きさや生息域、種類
オウムガイ科に分類される生き物には単にオウムガイと呼ばれるものに加え、パラオオウムガイ、ヒロベソオウムガイ、コベソオウムガイ、オオベソオウムガイといった感じでいくつかの種類がいます。
最大になるのは単にオウムガイと呼ばれるもので、直径26cmを超えるものもいるといわれています。直径20cmを超える種類はほとんどおらず、最小なのはオオベソオウムガイで、直径は16cmほどです。南太平洋やオーストラリアのあたりに生息しています。
オウムガイは何を食べる?
オウムガイは腐肉食で、いろいろな種類の腐肉や、ロブスターやヤドカリの脱皮した殻などを食べているようです。
オウムガイは飼育できる?
生きた化石を飼ってみたい!そう思い方もいらっしゃるかもしれませんね。では、実際にオウムガイを飼育することは可能なの?といえば、不可能ではないですがいろいろ難しいところはあります。
水族館なんかでも、長生きさせることは難しいようで、飼育下での寿命は3年ほどになることが多いようです。水族館ですら難しいのですから、個人がまともに飼育するにはかなりの試行錯誤が必要になるのではないでしょうか。
温度をある程度一定に(20℃前後)に保つことや、水をきれいに保つこと(殺菌灯を用いるとよいようです)などが必要です。深海に棲んでいるので、海洋深層水を使うのがベストなのかもしれません。水槽は90cm以上を用い、換水も半分ほど週1で行うようにしてください。多頭飼育は可能ですが、ほかの魚との混泳は原則不可能です。餌は魚やイカなどの切り身なんかになります。給餌の頻度は1日1回ほどでよいようです。
オウムガイは食べれる?
普段オウムガイを食べる機会はないと思いますが、一応食べることもできるようです。おいしいかまずいか、味の感じ方は個人差があると思いますが、イカのような味だとも。値段も高いので、そうそう食べれるものではないでしょう。
オウムガイは水族館で見れる?
結構色々な水族館で見れるようです。日本で唯一オウムガイの繁殖に成功したのは鳥羽水族館です。その鳥羽水族館でうまれたオウムガイは、長期生存記録を更新したりしています。沼津港深海水族館、寺泊水族博物館、アクアマリンふくしまなどで見ることができます。最新ではどうなっているかわからないので、オウムガイはいるか近くの水族館に一度問い合わせてみるのがいいと思います。
オウムガイの値段
オウムガイの値段は1匹1~4万円程度です。
オウムガイの寿命
野生では20年以上生きるとされています。飼育下で長生きさせることは難しく、寿命は数年程度です。
最後に
いかがでしたか。ロマンたっぷりの生きた化石、オウムガイ。深海に棲んでいるので、飼育はなかなか難しいと思われます。