かじり蟻・ハヤトゲフシアリとは?生態系へ影響?毒は?

ハヤトゲフシアリは、つい最近日本に入ってきていることがわかった外来アリの1種で、海外では「Browsing ant」と呼ばれているアリを指します。最近はヒアリがよく話題になっていますが、このハヤトゲフシアリもヒアリと同様危険なアリだといわれています。ここでは、このハヤトゲフシアリについて調べてみました。


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生息域

ハヤトゲフシアリは南ヨーロッパ原産の蟻です。原産地では砂漠や地中海付近のエリアなどで主に暮らしているといわれています。

近年はオーストラリアに入ったことが確認されるなど、分布地を拡大させています。日本では元来見られることはないのですが、2017年8月4日に名古屋で確認されました。日本に定着しているかといわれればわかりませんが、名古屋で発見されたハヤトゲフシアリは侵入から数年経っているのではという推測もなされています。

ヒアリが注目されてから日本の至る所で確認が報じられているように、このアリも同様のことが当てはまる可能性もあるかもしれません。オーストラリアなどの環境にも適応でき、日本の環境に適応することは難しくなさそうです。

大きさや特徴

大きさは3~4mm程度の蟻で、長い脚、触覚が特徴的です。細長く、つやのある濃い茶色をしています。

また、動きが非常に速いのも特徴的です。繁殖力が高く、数千万匹にも及ぶ大規模なコロニーを形成し、コロニーの中には複数の女王がいることもあります。

名前について

日本で発見されるまでは、このアリに和名はありませんでした。海外では「browsing ant(ブラウジング・アント)」等と呼ばれています。日本で発見されたことを受け、「ハヤトゲフシアリ」という和名がつけられています。

毒はある?

ハヤトゲフシアリには毒はなく、そのため人間へ害を及ぼす危険性はありません。そのため、毒をもつヒアリのように全国区で話題になることはないかもしれません。それでも、次で述べるように日本の生態系への影響は否定できず、侵入の状況次第では大きな問題になる可能性も考えられます。

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生態系への影響

このハヤトゲフシアリの侵入によって懸念されるのはこの生態系への影響が主な点として挙げられます。

ハヤトゲフシアリは在来種のアリやほかの昆虫を食します。また、場合によってはただ食べるだけにとどまらず、在来種を駆逐してしまう可能性も考えられます。加えて、在来種の昆虫だけでなく、植物や景観にも影響が及びます。

非常に凶暴なアリで、クサカゲロウなど自分よりはるかに大きい昆虫でも捕まえる姿も確認されています。まだ詳しい生態はわかっていないことが多いですが、この凶暴性などから警戒すべき対象であることは間違いなく、日本でも特定外来生物へ指定される可能性もあるようです。

最後に

ハヤトゲフシアリはヒアリと違って人間への害はありません。しかし非常に凶暴で競争力・繁殖力も高そうなアリなので、生態系への影響などの面で懸念が大きい蟻です。まだまだ謎の多いアリで、どの程度定着しているのかわかりませんが、被害が少なく済めばよいですね。

 

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