ハネジネズミ。なかなか見慣れない名前の動物ですね。見た目は普通のネズミですが、とても長い鼻をもっています。(鼻の長さは種類によって違います)そのゾウみたいに長く、とがっている鼻から、ゾウトガリネズミと呼ばれることもあります。
昼行性の生き物ですが、非常に動きが速く、活発です。そのこともありなかなか観察が難しいようです。今回は、そういったハネジネズミについてみていきたいと思います。
ハネジネズミの生息域・大きさ
では、ハネジネズミはどこにいるのでしょうか。ハネジネズミは、アフリカ南部の広範囲に生息しています。ナミブ砂漠から森林まで、幅広い環境の中で生きています。キタアフリカハネジネズミという種類は、名前の通り北アフリカに生息しています。
体長は10~30cmほどです。体重は50g以下になるものから500g以上になるものまでいます。まあ何も驚きはない大きさですね(笑)。
ハネジネズミの寿命
寿命はおよそ2.5~4年ぐらいです。
ハネジネズミの特徴 道を作る!?
活発な生き物とはいえ、なかなか見つけることは難しいようです。というのも、用心深くカモフラージュが得意なことに加え、脅威から逃げるのも上手です。また、ハネジネズミのうちのいくつかの種類は小道をつくり、頻繁に自分の作った小道をパトロールしています。この障害物のない小道は、敵から逃げたりするのに役立ちます。
ハネジネズミはオスとメスがペアになってすごすことが多く、地面につけた臭いでなわばりをマークし、そのオスメスで共有します。円錐形の穴をほるものもいますが、多くの種類はもともとある裂け目を利用したり、葉で巣を作ったりします。
分類の歴史
現在ハネジネズミは、ツチブタ(こちらでツチブタについて解説しています)などと同様、1目1科の動物で、ハネジネズミ目(長脚目)ハネジネズミ科に分類されています。以前は食虫目(現在はモグラ目と呼ばれています)に分類されていました。この動物の分類についてはかつてから揉めていたようで、トガリネズミのなかまと考えられたり、ウサギ目に分類されることもあったようです。霊長目(サル目)につながる動物だ、なんていわれていたこともありました。研究が進み、今では先程述べたように1目1科の動物として扱われています。
ハネジネズミの食べ物
自然界において、一般的には昆虫やクモ、ミミズ、ムカデ、ヤスデなどの無脊椎動物を餌として生活しています。鼻を使って獲物をさがし、舌により獲物を口の中へ入れます。果実や緑の葉をたべたりすることもあります。
ハネジネズミはペットにできる?
海外の動物のため輸入する必要がありますが、一応輸入許可は出ているようです。ただいかんせん飼育情報がかなり少ないので飼育はハードルが高いといえると思います。日本の動物園においては展示されていると確信できるところはありませんでした。海外の動物園なんかでは飼育しているところもあるようです。
ハネジネズミの価格
ハネジネズミの価格は20万円以上となっています。思ったよりは安い?といえるかもしれません。それでもやすやすと手が伸びる価格ではありませんね(笑)。
最後に
いかがでしたか。長い鼻をもつかわいいハネジネズミ。ダーウィンが来た!でも登場するようです。ぜひとも覚えておいてください.