南米にいるラクダの中で最も有名なのはアルパカですが、そのアルパカさんに似た動物はほかにもいます。名前を挙げればリャマ、ビクーニャ、グアナコです。右2つはマイナーな動物ではありますが、リャマに関していえば、知っている、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、アルパカとその仲間たちを紹介していきたいと思います。
アルパカ
まずはご存知、アルパカ。ラクダ科ビクーニャ属に分類され、体長2m、体高1m弱、体重は50~55kgほどです。家畜としてもよく飼育されていて、主に毛が利用されています。毛を利用するための品種改良も昔からなされていました。毛色は白色のほかにも、黒色、茶色、グレーがいます。アルパカについては以下のページをご覧ください。
リャマ
ラクダ科ラマ属に分類される動物です。家畜としてよく飼育されている生き物で、飼育数もほかに比べると多いです。毛色が豊富で、茶色、黒色、白色などがおり2色がまだらになったものもいます。アルパカが毛の利用のために飼育されていた一方、リャマは運搬用として飼育されています。リャマについては以下のページをご覧ください。
ビクーニャ
ラクダ科ビクーニャ属に分類される動物です。毛の利用価値が高く、乱獲され生息数が一時期1万を大きく割りましたが、今では数十万まで回復しています。ビクーニャの毛は獣毛の中でも最も細いことで有名で、希少価値も高く非常に高価です。アルパカやリャマのように家畜化されることはありません。色は背中が薄い茶色、おなかは白色です。ビクーニャに関しては以下のページを御覧ください。
グアナコ
ラクダ科ラマ属に分類される動物です。背中は薄い茶色、おなかは白色をしており、外見はビクーニャとも似ていますが、グアナコのほうが大きいです。毛はビクーニャに比べると利用価値は劣りますが、利用されることもあります。毛を取る以外にも、荷物運びや肉を取ることなどに利用されることがあります。グアナコについては以下のページをご覧ください。
分類について
この4種類はすべてラクダ科に属する一方、アルパカ、ビクーニャはビクーニャ属、リャマ、グアナコはラマ属に属します。ビクーニャを家畜化したものがアルパカ、グアナコを家畜化したものがリャマという説もありますが、真偽はよくわかりません。
見分け方は?
写真を見ただけでこの4種を判断するのは難しい時もありますが、見分ける際に参考になりそうなポイントをいくつか挙げておきます。
- 色を見て上が薄茶色、おなかが白色という配色でなければアルパカかリャマだと考えることができます。
- アルパカとリャマは、リャマはウサギ耳のような耳をしていること、アルパカは耳が小さくとがっていることで見分けられます。また、アルパカの背中は丸みを帯びている一方、リャマの背中は平らです。
- ビクーニャとグアナコはよく似ていますが、グアナコのほうが大きいこと、頸の下にビクーニャに長い毛が生えているが、グアナコにはそれがないことなどで判別します。
- 毛の長さはアルパカ>グアナコ>ビクーニャです。

最後に
いかがでしたか。南米にいる愛らしいラクダは、アルパカだけではないのですね。見られる動物園が近くにあるなら、一度見に行ってみるのもいいかもしれません。