イリエワニを解説!最大サイズ、天敵は?日本との関係は?

あなたは、世界最大級のワニ・イリエワニをご存知ですか。大きなワニといえば、怖い、といったイメージを持つ方が多いでしょうね。実際、人を襲った事例もあるワニで、あとでも述べますが日本軍がこのワニに襲われたともいわれています。今回は、そういったイリエワニについてみていきたいと思います。


イリエワニの大きさ・最大サイズ

さきほど世界最大級のワニだと申し上げましたが、実際にどのぐらいの大きさなのでしょうか。オスの大きさは3.5~6mほど(平均4.3~4.9m)ぐらいとなります。体重は200~1000kgぐらいです。大きさは生息地や環境により誤差があります。

現在確認されている最大サイズは、パプアニューギニアにおいて6.32mのものが確認されています。その一方で、7m、あるいは8m以上に達したものがいるともいわれています。おそらく最大で7m以上にはなると思われます。どちらにしろ本当に巨大なワニですね。

メスの大きさは2.7m~3.1mと、オスに比べると小型です。メスの体重は76~103kg程度となります。記録されているメスの最大サイズは4.3mぐらいです。

イリエワニの食べ物・かむ力

イリエワニは食べ物の好みはあまりなく、魚類、両生類、哺乳類、鳥類、甲殻類などいろいろと食べます。またイリエワニは動物の中でもかむ力は最大といわれています。4.59mのイリエワニのかむ力を計測したところ、かむ力は16,000N以上となりました。この記録は今まで計測された中では最大となります。(それまでは3.72mのミシシッピワニが記録した9452Nです。)

イリエワニに天敵はいる?

イリエワニは頂点捕食者の1つで、天敵はほとんどいないと考えてよいでしょう。強いて挙げればトラやカバのような生き物だとイリエワニのような大きなワニに勝ってしまうことはあるようです。

イリエワニの生息域 日本にいる!?

イリエワニはアジアの比較的広範囲に生息しています。インド南東からベトナム南部にかけての部分や、マレーシア、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニア、オーストラリアの沿岸部などに生息しています。日本でも奄美大島や八丈島、西表島で漂着した記録が残っているようです。

イリエワニの寿命

イリエワニの寿命はおよそ70年ぐらいです。長生きなワニですね。なかには100年以上生きる個体もいるようです。

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日本軍とイリエワニ

太平洋戦争におけるラムリーの戦いにおいて、撤退中だった日本軍がこのイリエワニに襲われ、数百人以上が犠牲になった、といわれています。このことは海外でも有名な話で、「動物がもたらした最悪の災害」としてギネスブックにも掲載されています。その一方で、このことを裏付けるような歴史的史料は残っていないようです。このことを考えると、この言い伝えは正しいのか少し疑問を感じてしまいますね。

ラムリーの戦いとは

ここで軽くラムリーの戦いに言及しておきたいと思います。1945年の1月、イギリス軍がビルマにあるラムリー島にこの島を日本軍から奪還するために上陸します。その後一か月に及ぶ戦闘が行われました。その後日本軍は敗走、撤退することになります。この撤退のときに、イリエワニに襲われたということです。

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最後に

いかがでしたか。とても大きなイリエワニですが、日本軍とのかかわりや日本での目撃例など、一部日本とのかかわりもあるのは意外ですね。数メートルのワニなんか、ほとんどの方は目撃したくないでしょうが・・・。

 

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