スズメバチも恐れる?シオヤアブ!生態は?刺すから危険?

      2017/11/24

シオヤアブは、ハエ目ムシヒキアブ科に分類される昆虫の一種です。比較的普通に見られる種で特に気に留める方は少ないと思いますが、実はスズメバチの天敵?といわれたりもする意外な面を持っています。ここでは、このシオヤアブについて調べてみました。

大きさ、生息域、外見の特徴

大きさはだいたい2~3cm程度で、大型のアブです。一見小さく感じるかもしれませんが、だいたい一般的なアシナガバチ(セグロアシナガバチ、2~2.6cmほど)より少し大きい感じです。

北海道から九州まで、日本全国に分布しています。外見は一見するとハエだかハチだか、エイリアンのような外見をしていて、あまり好意的に見れる方はいないかもしれません。体色は茶色っぽく、翅や足は黒色(ただし足の中間点は黄褐色)をしています。全身に白っぽい毛が生えており、この毛が次で述べるように名前の由来になっています。

名前の由来

シオヤアブは、漢字では、「塩谷虻」と書きます。名前の由来は、くオスの腹端部の白っぽい箇所が、塩のように見えるから、という説があります。

シオヤアブの生態

シオヤアブの食べ物

アブといえば花の蜜などを吸っているイメージがあるかもしれませんが、このシオヤアブは肉食で、主にほかの昆虫などを食べて暮らしています。このシオヤアブは、アブの中でも最も獰猛だとされることもあります

彼らの狩りはすさまじく、飛んでいるほかの虫たちを背後から襲い、太い口器を突き刺して麻痺させ、体液を吸い取ります。基本的には自分より小さな生き物を襲いますが、稀に自分より大きな生き物(トンボ、スズメバチ、カマキリetc..)などを襲うこともあります。もっとも、これらの昆虫だと逆にシオヤアブが襲われることもありそうですが。また、コガネムシなどの硬い外骨格を持った甲虫でもおかまいなしです。

このことから一見無敵と思われるスズメバチであっても、このシオヤアブは恐れる存在ともされています。特に小型~中型のスズメバチであれば、シオヤアブの捕食の対象になることもしばしばです。

狩りをする際にはまずは葉の上などにひそみ、自分の近くを獲物が通るのを待つ待ち伏せスタイルを取ります。そして、獲物が近づくと襲い掛かり、そして太い口器を突き刺すのです。以下の動画も参照してください。※一応捕食動画なので、苦手な方は注意してください。

 

繁殖や幼虫の生態

この辺の詳しい生態は分かっていないことも多いですが、幼虫は地面に潜って暮らし、地面の中の虫(コガネムシの幼虫など)を食べるといわれています。繁殖の際には、カマキリの卵嚢のような形で白い泡状の物を産みつけ、その中に多くの卵が入っています。

シオヤアブは危険?

シオヤアブなどのアブは場合によっては勘違いからか、人間を刺してくることもあります。特にシオヤアブの口器は太いため、場合によっては刺されると腫れるなどすることがあるかもしれません。

それでも流石にスズメバチなど毒針をもったハチと比べれば危険性は低く、いくら獰猛とはいえしょっちゅう人間に向かって刺してくるわけではありません。なので見かけたからといって特にビビったり、慌てたりする必要はないと思います。

なおアブが多く出て気になる場合は、虫よけスプレーなどをしておくと多少は刺されるリスクを減らせるとされます。

最後に

アブ、といえば一見なんでもない昆虫のように感じるでしょうが、シオヤアブはトンボなど自分より大きな昆虫を襲うこともあるなど、非常に勇敢さを感じる生き物です。狩りの瞬間なども見てみたい気がします。かといって外見が特に綺麗なわけでもなく、出会いたいかといわれると微妙ですが・・。

 - 蟻や蜂の仲間