不思議な卵・ネコザメってどんなサメ?生態は?飼育は可能?

ネコザメは、ネコザメ目ネコザメ科に属するサメの一種です。別名としてサザエワリと呼ばれることもあり、日本の水族館でもよく見られるサメです。ここでは、このネコザメについて解説していきます。


大きさ、外見の特徴

ネコザメの大きさは最大でも1.2mほどで、我々がイメージするサメのように大きなサメではありません。円筒形の体をしており、幅広い頭と豚のような形をした鼻が特徴的です。眼の上には突起があり、「ネコザメ」という名前はこの突起を猫に見立てたことから名付けられています。

背びれが2つあり、背びれには鋭い棘が備えられています。これは天敵から身を守るのに役に立つと考えられています。体色は淡い茶色で、濃い茶色の縞模様が入ります。

ネコザメの生息域

ネコザメは日本の沿岸に加え、台湾や朝鮮半島、中国等の沿岸にも生息しています。水深6~37m程度の場所に生息しています。

ネコザメの生態

ネコザメの食べ物

ネコザメは甲殻類や軟体動物、小さな魚などを餌としています。ネコザメはヒレを交互に動かしながら海底をのっそりと歩いていき、獲物を見つけると顎を前に出して獲物を掴み、歯で噛み砕いていきます。

なお別名のサザエワリは、サザエをよく食べることにちなんでいます。ネコザメは夜行性で、狩りを行うのは主に夜になります。

ネコザメの繁殖

ネコザメの繁殖期は3~9月ごろで、3~4月ごろがピークです。卵は一度に2個うみ、それを何回か繰り返して1年の間にメスは合計6~12個ほどの卵を産みます。

ネコザメの最もおもしろいところは、この卵です。というのも、ネコザメの卵はドリルのような黒い物体に保護されています。ネコザメはこの物体の中で孵化し、1年程度で出てきます

この黒い物体を見て、もともと知っている方でなければ卵だと思う方は誰もいないと思います。まるで人間がつくった製品のような形をしていて、サメが作ったものとは到底思えません。

さらに、サメはこの中に卵が入った物体をくわえ、岩戸岩の間などに押し込みます。これにより、卵をその場所に固定することができます。

なお、生まれたての赤ちゃんの大きさは18cm程度です。幼魚はおとなに比べると背びれが大きいという特徴があります。

謎のドリル物体をつくる理由

では、なぜこのような形で卵を産むのでしょうか。このことについては詳しくはわかっていませんが、この形によって岩の間などに固定しやすくなる、海藻に似せて天敵から襲われるのを防いでいる、などいくつかの説があります。

なお、ほかのサメだと1度に何千、何万もの卵を産む魚も多いですが、ネコザメはあまり多くの卵を生みません。この物体によって保護されているため、たくさん産まなくても確実に子孫を残せる公算が大きいのでしょう。

ネコザメの飼育について

ネコザメは飼育することもできます。飼育下では1mになることはあまりないので、120cm程度の水槽(最低90cm)を用意できれば一応飼育するのは可能です。

水槽のほかには水温を調節するためのクーラーやヒーター(特に高水温は苦手なのでクーラーは必須です)などが必要になります。水温は23℃程度に保つとよいとされています。また海に棲んでいるので、人工海水をつくる必要があります。

ネコザメの値段

ネコザメは意外と安価で購入でき、3000円程度で売られていることもあります。もちろんネコザメそのもののほかに初期設備の費用も必要になったりしますが、飼育に百万円単位のお金を要するような魚ではなく、ある程度余裕がある方であれば飼育することも可能です。

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最後に

ネコザメの最大の特徴である、ネジ型物体の卵は初めて知った方が多いのではないでしょうか。世の中には様々な生き物がいることを改めて認識させられますね。

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