ここ何年かしばしば話題になっているカピバラ。とても愛嬌のある動物ですよね。一方でカピバラの生息地域は南米であるため、日本で見ることができるのは動物園ぐらいしかありません。そういったカピバラといっしょに暮らしてみたい!と思った方もいるのではないでしょうか。カピバラはどうすればペットとして飼うことができるのか、について今回は見ていきたいと思います。
カピバラの餌は何?
カピバラは草食で、自然界では水辺に生えている草などを食べています。飼育下では野菜や果物、あるいはペレットなんかを与えるとよいでしょう。またカピバラは大食漢であるため、多量のえさが必要になります。あとは、ミネラル不足防止のため、鉱塩という白色のかたまりのようなものを置いてあげるとよいです。
また、もう1つ注意するポイントがあります。カピバラは齧歯類に分類されます。齧歯類とはネズミ目、簡単に言えばネズミの仲間のことを指します。齧歯類は2つの門歯をもちますが、この門歯はものをかじることで削れて行きます。歯が削られたらダメじゃん、と思うかもしれませんが実際は削られることによって歯の長さを保っています。
このことが何を意味するのかといえば、門歯を削れるようにしておかないと歯が伸びすぎてしまいます。自然界でも木をかじったりして歯を削ったりしています。そのためカピバラを飼う際には、かじり木を用意してあげる必要があります。またこれに関連することですが、室内で飼う場合はカピバラが家の木材をかじってしまうことも考えられるので注意してください。(※かじり木についてはこちらも参照してください)
温度管理について
カピバラは南アメリカの暖かいところに住んでいます。そのため寒さは苦手で、動物園などでも冬は公開を止めているところもあります。すなわち、飼育下でも温度管理が必要になります。冬でなければ屋外でも飼育は可能ですが、日本の冬の寒さには基本的に耐えられないです。冬は室内で加温して飼育してあげましょう。
カピバラは懐く!?
カピバラは穏やかな性格で、人間に懐いてくれます。動物園なんかでもカピバラと触れ合えるところも多いです。懐くとなでたりできます。癒されますね。
水浴びが大好き
カピバラは元来水辺に棲む生き物です。そのせいか水浴びが好きです。そのため、水を浴びるための場所を用意してあげる必要があります。トイレも水中で済ませたりします。一方でなぜか雨は苦手です。屋外で飼う場合にはカピバラが雨除けできるようにしてあげてください。
カピバラの値段はどのくらい?
この部分がカピバラを飼う上で1つ障壁になるところかもしれません。カピバラの値段はおよそ60万円~70万円程度となります。さらに大食漢で多くのえさが必要になるため、餌代も比較的かかってしまいます。またペットショップでも置いている店はそんなに多くないため、入手も容易ではありません。おいていそうなペットショップを探してみるしかなさそうです。
最後に
特別な飼育許可は必要ありませんが、カピバラそのものも安くありません。餌代などに加え温度管理が必要となるため、経費も結構高くついてしまうでしょう。また犬猫なんかのメジャーなペットと比べると、体調が悪いときなどに苦労することが多いと思います。そのためペットとして飼うにはやや敷居が高いといえるかもしれません。