フサオマキザルを解説!ペットにできる?価格や寿命は?

その他哺乳類

非常に愛嬌のある猿であるフサオマキザル。知能が高いことでも知られており、介護用の猿として注目されているほどの知能の高さを誇ります。

今回は、そんなフサオマキザルの飼育について解説していきたいと思います。


フサオマキザルとは

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フサオマキザルはコロンビア西部からベネズエラ南部、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナのほか、ブラジル北西部などに生息しているオマキザル科の一種です。

亜熱帯や熱帯の森林、乾燥した森林や原生林が破壊された後の二次林、海岸近くの林、標高1000m程の山地の森林など、その生息拠点は幅広いです。

基本的には樹上性で、主に樹木の中層から下層で生活しています。睡眠をとる際にも木を降りることなく、樹上で睡眠をとります。

大きさや外見

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体長は40㎝~55㎝ほどで、尻尾も体長とほぼ同じ長さがあります。

オマキザルの仲間の中ではガッチリとした体格をしており、分厚く深い体毛を持ち、褐色や暗褐色、明褐色などの体色をしています。

また、四肢や尾は体に比べより黒味の強い暗褐色をしています。

知能が高い!

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フサオマキザルは木の実を割るために石を用いり、叩き割る石と木の実を割る石の台を選び、これらをうまく利用して殻を割ったり、道具を使って手に入れたシロップを傷口に塗ったりなど、大変知能が高く賢いサルです。

その知能の高さから「南米の類人猿」、「南米のチンパンジー」などと呼ばれることがあります。

名前の由来

フサオマキザルという名は、頭部に房のように盛り上がった毛が見られることに由来しています。

フサオマキザルを飼育するのは可能か

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猿種でもスローロリスやピグミーマーモセットはワシントン条約により商取引が制限され、ペットとしての飼育は難しいですが、フサオマキザルの場合、現在は特に絶滅の危惧はないとされています。

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そのため、哺乳類専門ショップにやネットでフサオマキザルの購入が可能です。

しかし、フサオマキザルは平均で100万円ほどしてしまう大変高価な動物であり、簡単に手に入れることができるような値段では決してありません。

それでも、フサオマキザルは非常に愛嬌があり人にも良く懐き、また大変賢い動物であるため、ペットとしての需要の高まりを見せています。

しかし、まだまだ飼育件数が少なく情報が十分でないため、その飼育は難しいとされています。

フサオマキザルの飼育には初期費用のみならず、その後継続的にかかる費用なども考慮しておかなければなりません。場合によっては、年間で数十万円かかることもありますので、経済面でゆとりがある方でないと飼育は難しいでしょう。

どのサルを飼育する際にも共通することですが、サルは自分よりも格下と見なした相手を攻撃することがあります。

フサオマキザルは穏やかで争いを好まない性格であり、攻撃性の少ない品種ですが、それでも元は野生の猿であるため油断は禁物です。

飼育し始めた早めの段階から、飼い主が主導権を握っていると理解させましょう。

この際に注意しなければならないのが、フサオマキザルは臆病なため、しつけとして怒鳴ったり極端に叱ったりすると長く記憶に残り、極端に怯えることもあります。

そのため、フサオマキザルとは甘やかしすぎず厳しすぎず、加減よく接するよう心がけてください。

フサオマキザルの飼育法

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フサオマキザルの飼育はまだまだ分かっていないことも多いのですが、海外サイトなども参考に管理人が調べた限りで分かったことを紹介していきます。

※そのため、誤訳等はご容赦ください。

用意するもの

用意するものは

  • ケージ
  • ケージに入れるオブジェ
  • 床材
  • 保温器具、

などです。

ケージはできるだけ大きなものを使用します。

  • 大型オウム等に使うケージを用いる
  • 小屋を建てる
  • 部屋丸ごと1つを与える

などの手段が考えられます。

フサオマキザルをはじめ霊長類は意外と賢いです。場合によってはケージをこじ開ける可能性もありますので、必ずサルがこじ開けられないようなきっちり閉まるものを使うようにしてください。

鳥かごなどを使う場合は、必ず入り口を増強して猿がこじ開けられないよう工夫が必要です。

フサオマキザルは知能が高いから、ケージをこじ開けられないよう細心の注意を払う必要があります。

一部ショップでは、サル用のケージを注文販売しているようなので、ケージを使う場合はできればサル用のケージを用意してください。

「小屋を建てる」「部屋をまるごと使う」といった感じで広いスペースを提供してあげると、猿も喜ぶでしょう。

なお、猿を飼育する場合、高さのあるケージが必須で、最低でも2m前後は高さのあるものを使いましょう。

霊長類は太陽光(ビタミンD3)を浴びることが骨格の形成・発達に必要です。なので屋内で飼う場合は、バイタライトなどの太陽光を再現したライトを使用するのがお勧めです。

これは、後で述べるくる病の予防にも繋がります。

床材は

  • おがくず、泥炭、枯れ葉、ウッドチップなど(小さなケージ)
  • コンクリートの床(大きなケージ、台所やリビングの床などと同じようなものでOKです)

といった感じにするのがお勧めです。

ですがこれらのものをそのまま使うと、やや掃除が面倒かもしれません。

掃除を楽にするにはペットシーツなどがお勧めですが、床材がペットシーツだと猿には不適切な可能性もあるので、購入店などで相談すると良いでしょう。

飼育温度

フサオマキザルはもともと南米の赤道付近に分布しています。とはいえ、暮らしているのは森林などの涼しい場所なので、暑ければ暑いほど良いとも限りません。

なので温度は25℃前後に保つのがお勧めです。最低でも18℃前後はキープしておきましょう。

猿は湿度高めを好むので、湿度は60%前後はキープするようにしてください。

フサオマキザルの餌

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フサオマキザルは雑食性で、外界では果実や種、昆虫やトカゲなど様々な植物、生物を食べて暮らしています。

飼育下では、以下のような感じで餌を与えるのがお勧めです。

サル用のビスケット(高たんぱく)等75~80%
野菜、果物15~20%
種子や穀類など5~10%
昆虫や卵など(高たんぱくのおやつ)2~5%

※鉄分が多すぎる食材は避けたほうが無難です。

例えば、餌として使うのは以下のようなものですね。

  • バナナ、リンゴなどの果物
  • ニンジン、カリフラワー、インゲン、サツマイモなどの野菜類
  • ナッツや種子類(ヒマワリの種など)
  • 茹で卵
  • ヨーグルト
  • 餌用の昆虫(コオロギ、ミールワームなど)
  • ビタミンの栄養補助剤

果物はサルの手の大きさに合わせて切るようにしてください。また、湿気の多い食品には、ビタミンパウダーなどを散布するとより高栄養になります。

餌は極力1日の中で時間を決めて与えるのがベストです。

清掃

日常行うべき世話としては、給餌の他には「掃除」が挙げられます。

毎日食べ残しや目立つ埃などは取り除き、週に1度はケージ内を掃除して雑菌の繁殖を防いでください。

フサオマキザルがかかる病気

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出典:https://commons.wikimedia.org

フサオマキザルを含むサルは人間に非常に近い遺伝子を持つ動物のため、猿が病気にかかった際、または人間が病気にかかった際に双方に感染してしまう場合があります

結核や肝炎、ヘルペスなども感染してしまう可能性があるので、どちらかが病気になった場合はできるだけ接触は避け、感染を防ぐよう注意しましょう。

何か異常があるなと感じた場合は、すぐに動物病院を受診するようにしてください。

1つ注意点として、フサオマキザルを診てもらえる動物病院は少ないです。というのも通常の動物病院は犬猫を対象としているから、フサオマキザルのような飼育者が少ない生き物には対応していないことが多いです。

また、フサオマキザルは栄養や生活環境が十分でないと、以下のような病気にかかることがありますので、注意してください。

胃拡張や肥満

餌を与えすぎることが原因で、胃拡張や肥満が起こることがあります。これは寿命の短縮にもつながります。

そのため、餌は適量与えるのが大事です。

くる病や壊血病

カルシウム・ビタミンDが十分に摂取できないと、骨の形成が悪くなりくる病などを発症することがあります。

また、フサオマキザルも人間と同じように体内でビタミンCを生成することができません。そのため、ビタミンCは必ず食べることによって補わないといけません。

ビタミンCが欠乏すると壊血病を発症することもあるので、必ずビタミンCが摂取できる食べ物を与え、サプリメントなどで補うことも考えてください。

精神疾患

野性下でのサルは餌をさがすことに活動時間の多くを費やしますが、飼育下でのサルは餌を与えてもらえるため、おのずと活動時間が少なくなります。

逆に言うと、飼育下のフサオマキザルは暇で退屈するんですね。特に狭いケージで飼っている場合はケージから出して運動させるなど、なるべくストレスを与えないようにしてください。

※部屋で運動させる場合は戸締りを必ず確認しましょう。

また時々ケージのレイアウトを変えたり、おもちゃを入れるなどして猿が退屈しないように気を付けてください。

フサオマキザルの寿命

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寿命は野生下では十数年程度とされていますが、飼育下での寿命はそれより長いようで、30年を超えたりします。

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最後に

今回は『フサオマキザルを解説!ペットにできる?価格や寿命は?』というテーマでお送りしてきました。

フサオマキザルは知能の高さなど、ペットとしての魅力を十分に備えたサルで、商取引の制限も特にないため、入手のハードルは猿の中では低めです。

とはいえ、値段や飼育情報の少なさを考えれば、ペットとしての敷居は高い生き物です。

最後まで飼育する覚悟を持ったうえで、それでもほしいと思った方は、是非飼育にもチャレンジしてみてください。

参考サイト:http://primatecare.com/primate-care-sheets/capuchins/

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