あなたは、ゾウにどのようなイメージを持っていますか?ゾウといえば、圧倒的な巨体や、長い鼻など、魅力的な要素がたくさん詰まっていますよね。今回は、あの大きなゾウたちが、いったいどのような暮らしをしているのか、について見ていきたいと思います。
ゾウの種類
ゾウは大きく分けると2種類に分けられます。有名なアフリカゾウ、もう1つはアジアゾウです。生息域は名前の通り、アフリカゾウはアフリカ、アジアゾウはアジアですが、どちらの種類も野生の個体群が生息する地域は大きく減少しています。
そのほかにも外見や性格など様々な違いがあります。下でいくつか違いを挙げていきます。
アフリカゾウ | アジアゾウ | |
体長 | 6-7.5m | 5.5-6.4m |
体重 | 5.8-7.5t | 4-5t |
性格 | 荒い | 温厚 |
体の色 | 濃いグレー | 薄いグレー |
アジアゾウなんかは、性格が温厚で人になれやすいこともあり古くから現地の人たちの移動手段や重いものの運搬、さらには戦いのときにも使われたりしました。次で述べるアフリカゾウの亜種、マルミミゾウも人間に利用されていたことがあります。マルミミゾウも人になれやすい部類です。
アフリカゾウは2亜種に分かれ、サバンナゾウ(Loxodonta africana africana )とマルミミゾウ(Loxodonta africana cyclotis ) に分かれます。マルミミゾウはアフリカゾウよりも小型で、体長は4-6mとなります。マルミミゾウはアフリカゾウの亜種とせず、同列に扱うべきだという研究結果もあります。
アジアゾウは亜種がアフリカゾウよりも多く、インドゾウ (Elephas maximus bengalensis )、セイロンゾウ (Elephas maximus maximus )、スマトラゾウ (Elephas maximus sumatrana )などに分かれています。
ゾウの寿命は?
ゾウの寿命は長く、60年以上も生きることができます。因みに、におとなになるまではだいたい20年前後です。仮に20年だとしたら、日本人と変わらないですね。
ゾウには天敵はいる?
大きな体を持つゾウですが、彼らにはどのような天敵がいるのでしょうか。実際、おとなになったゾウなんかは、ほぼすべての動物が襲うことはあまりありません。そのため動物の中で一番強いのでは、という意見もしばしばです。
その一方で、まだこどもであるゾウにとってはいくつかの天敵がいます。例を挙げれば、ライオンやトラなどが挙げられます。彼ら肉食動物は基本的には大きすぎるゾウのおとなは襲わず、まだ付け入るスキがあるこどものゾウの狙うのですね。そのためゾウのおとなは子どもたちを取り囲み、敵から守ろうとします。
ゾウは何を食べる?
ゾウは草食ですが、草や葉、果実などいろいろ食べます。ミネラル摂取のため岩塩などを食べることもあります。100種類から500種類もの種類の草木を食べるといわれています。また食べる量はとても多く1日で150kg~300kgほども食べるようです。動物園では人工餌のほかキャベツなどの野菜、リンゴなどの果物を与えています。
次のページでは、あまり知られていないゾウの会話について解説しています。