ヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育法!餌は?幼虫期間は?

カブトムシ・クワガタ

ご覧頂きありがとうございます。

今回は『ヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育法!餌は?幼虫期間は?』というテーマでお送りしていきます。

 

ヘラクレスオオカブトは、まぎれもなく世界最大のカブトムシで高い人気を誇ります。

そういったヘラクレスですが、幼虫から成虫になるまで育てれば、喜びもひとしおだと思います。今回は、そういったヘラクレスオオカブトの幼虫の飼育法についてみていきたいと思います。

※ヘラクレス・ヘラクレス、ヘラクレス・リッキーなどヘラクレスにはいくつかの亜種がいますが、どの亜種であっても基本的に飼育法に違いはありません。

 


幼虫の大きさ

成虫が大きいだけあって、幼虫も日本のカブトムシとは比べ物にならないほど大きくなります。

オスの幼虫は特に大きくなり、体重が100gを普通に超えてきます(日本のカブトムシは30~40g程度)。

幼虫が大きい分飼育容器も大きいものを用いたり、1容器に入れる幼虫の数を少なくする必要があるため、スペースが必要になります。

 

餌は何?

出典:https://mushikuiana.com

ヘラクレスオオカブトの幼虫は日本のカブトムシと同じく昆虫マット(土)を食べて成長していきます。

とはいえ、日本のカブトムシと同じものを与えればいいというわけではありません。ヘラクレスの幼虫に与えるのは、一般的に「カブトマット」と呼ばれるような黒っぽい発酵の進んだマットです。

カブトマットでなくてもとりあえず羽化までは行けるかもしれませんが、カブトマットを用いるのが無難かつ一番大きく育てることができます。

 

容器のセッティングと日常の世話

先程も述べましたが、ヘラクレスの幼虫は大きくなるためスペースも必要になります。最低限昆虫飼育ケースの中ケースを用いるのが無難です。

メスであれば、2Lほどの瓶で飼育(単独飼育に限る)してもOKです

1つの容器に複数匹入れても大丈夫ですが、オスであれば大きく育てるためには単独飼育がベストです。複数飼育の場合は、なるべく大ケース以上を用いるのがいいと思います。

 

基本的にはこの「カブトマット」を容器にドサッと8割ほど入れ、そこに幼虫を入れればあとは勝手に潜っていきます。

あとは乾燥し過ぎないよう注意し、フンが目立つようになればマットを交換してください。マット交換は数か月に1回程度で大丈夫だと思います。

 

大きな成虫に育てるためには

ヘラクレスオオカブトは大きいものだと15cmを超えるなど、非常に迫力があってかっこいいです。どうせ飼育するなら、なるべく大きな個体を羽化させたいですよね。では、幼虫から大きな成虫に育てるにはどうすればいいのでしょうか。

考えられる方法としてはいろいろありますが、例えば以下のようなものがあります。

  • 大きな成虫を親として卵を産ませる、または大きな成虫からの子を購入する
  • 低温で管理する
  • 栄養価の高いマットを用いる
  • 頻繁にいじらない

 

大きな成虫からの幼虫を育てる

大きな成虫からの子であれば、小さな成虫からの子よりも大きくなる可能性は高い、とされることが多いです。

そのため、15cmを超えるような成虫が親の幼虫は、普通の幼虫に比べ高めに取引されます。

※注意点※

たまに、ヤフオク等だとそういったことを逆手にとり、親のサイズをサバ読みして売られていることがある(幼虫詐欺)ので注意が必要です。

良い系統の幼虫が欲しい場合、なるべく信頼できるショップから購入するか、売り手が信頼できる人かを見極めて購入するよう心がけておいてください。

 

低温で管理する

低温管理に関しては、低温で管理することで、幼虫期間を長めにして成長を遅らせ、その分栄養をしっかり取らせよう、といった感じです。この場合、メスとの羽化ズレが起こりやすいので注意が必要です。

 

栄養価の高いマットを用いる

出典:https://mushikuiana.com

栄養価の高いマットを用いることは何となく想像がつきますね。良質なマットを購入する、自分で市販の添加剤を加える、などが考えられます。基本的に高価なマットのほうが良質で、幼虫にとっては良い傾向はあります。

とはいえ基本的にはそこまで気にしなくても、ヘラクレスに使えるマットで10Lあたり500~1000円ぐらいのものであれば条件次第で大きくなるので最初はそこまで気にしなくてもいいと思います。

自分で添加剤を加えるという方法もあります。添加剤は加えると大きくなりやすい一方栄養過多で死亡率も高まるので注意が必要です。こちらは上級者向けの方法となります。

 

餌交換の回数を少なくする

幼虫が気になってやたらと餌交換をしたがる人がいますが、大きくする事を考えればあまりよくありません。

というのも、いじればいじるほど幼虫が動き回って消耗するため、その分小さくなってしまいます。

マットを全交換するのも、幼虫にとっては急に居心地が変わるので動き回ってしまう傾向があるので、大きくすることを第一にするのであれば避けたほうがいいかもしれません。

 

幼虫期間は?

幼虫期間はだいたい1.5~2年ぐらいです。

このように、ヘラクレスオオカブトの幼虫期間は日本のカブトムシの2倍近くにもなります。根気強く飼育して、立派なヘラクレスを育ててくださいね。

 

羽化ズレについて

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日本のカブトムシではあまり見られない「羽化ズレ(メスのほうがオスに比べて早く羽化してしまうこと)」が起こることがあり、数か月ほどメスのほうが幼虫期間が短くなります。

これは飼育のプロのような人でなければ起こるのは致し方なく、ヘラクレスの寿命は半年~1年ほどはありますので大幅にずれなければメスを早死にさせなければ問題にはならない場合も多いです。

とはいえ、なるべく羽化ずれは避けるに越したことはありません。

 

羽化ズレを防ぐのに確実な方法はなかなかないのですが、

  • オスメスを同じ容器で飼育する
  • オスは高温で栄養価の高い餌を与えて飼育し、メスは低温で栄養価の低い餌を与えて羽化を遅らせる

等の方法があります。

 

これらのやり方は、「オスを大きくする」ということを考えると、矛盾するやり方です。

そのため、サイズがやや小さくなるかもしれません。とはいえ、羽化ずれが起こって新たなオスを用意しないといけないのもそれはそれで面倒なので、そこは各自の判断次第です。

 

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最後に

いかがでしたか。幼虫期間は長めですが、立派なヘラクレスが羽化してくることを楽しみに成虫まで育ててください。

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