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今回は『最強のドクヘビ、キングコブラ!最大サイズは?天敵はいる?』というテーマでお送りしていきます。
キングコブラは、コブラ科に属するドクヘビで、ブラックマンバなどとならび世界でも最恐のドクヘビの1つです。日本では「特定動物」に指定されており、飼育や保管をするには届け出が必要となります。今回は、そういったキングコブラについて、いろいろとみていきたいと思います。
キングコブラの大きさ
平均的なサイズは3~4mほどで、体重は6kgほどとなります。知られているものの中で一番大きいのは、ロンドン動物園で飼われていたものの第二次世界大戦の勃発時に安楽死させられたもので、5.6~5.7mほどにまで育ったようです。ワイルドものにおいて、最も長かったものは4.8mで、体重は12kgほどあったようです。一方、最も重いものは4.4mのものですが、体重は12.8kgもありました。
キングコブラはメスよりオスのほうが大きくなります。また、数mと非常に大きなヘビであるにもかかわらず、速く且つすばしっこく動けるヘビでもあります。
このキングコブラのサイズは、毒ヘビの中では最大と考えることができます。2番目に大きいのはブラックマンバと呼ばれるヘビです。※ブラックマンバについてはこちら
生息域
インド東部からインドネシアやカンボジアなどの東南アジアまで広く生息しています。
キングコブラの毒
キングコブラの毒は主として神経毒からなっています。キングコブラは、1噛みで200~500mg、最大で7mlほどにも達する量の毒を注入できます。この毒量はほかのコブラ類と比べても圧倒的に多いです。そのため、30分ほどで死に至る結果となることもあります。キングコブラに噛まれた像が、1時間で死亡したという記録も残っています。
一方で、キングコブラに噛まれることはあまりなく、犠牲者のほとんどはヘビ使いのような人たちです。タイのレポートによると、キングコブラに噛まれた際に治療を受けた35人のうち、10人が死に至ったようです。この致死率(28%)はほかのコブラ類と比べても格段に高い値となります。
キングコブラの天敵
キングコブラは頂点捕食者の1種です。とはいえ、天敵としてはマングースなどがいます。マングースといえば、日本の生態系に影響を与えている動物としてご存知の方も多いと思います。ほかにも、毒に耐性のあるクジャクも天敵となりうるようです。キングコブラはマングースなどの天敵に出会った場合、まずは逃げようとしますが、それが不可能だとコブラ独特の頸部からシューッといった音を発します。これはマングースにとって、大きすぎて容易に殺せないような獲物と同様、他の獲物よりもかなり危険なものです。
キングコブラは飼育できる?
先程述べたようにキングコブラの飼育には許可が必要です。海外には飼っている人もいるようですが、かなり危険な生き物なのに加え、入手も非常に難しいので飼育はできないと考えてよさそうです。
キングコブラの食べ物
キングコブラの学名の一部であるOphiophagusは英語でsnake eater、すなわちヘビ食いを意味します。このことからわかるように、キングコブラはナメラ属のヘビ、小型のパイソン、ほかのコブラ類などの他の蛇を主に餌としています。餌が乏しい場合は、トカゲや鳥などを食べたりします。めったにないことですが、獲物を締め付けることもあるようです。代謝が遅いため、大きい獲物を食べた後は、数か月間餌を食べなくても生活することが可能です。
最後に
いかがでしたか。強力な毒をもち恐ろしいキングコブラ。ほかの蛇を餌としているなど、意外な側面ももっています。一方で、彼らに襲い掛かるマングースの勇敢さも感じますね。