あなたは、ライラックニシブッポウソウという鳥を知っていますか。
一見植物の名前かと思ってしまうかもしれませんが、実はなんと14色もの色で構成された羽をもつ非常に独特かつ美しい鳥なのです。
ここでは、このライラックブッポウソウについて解説していきます。
ライラックニシブッポウソウとは
ライラックニシブッポウソウの最大の特徴は、前で述べた通り14色から構成されるカラフルな体色です。
ライラックニシブッポウソウの大きさは36~38cmほど、翼開長は50~58cm程度とされています。なお体重は100g程度です。ブッポウソウ目ブッポウソウ科に属します。
派手な色をしている鳥においてはオスだけが派手でメスは地味な場合も多いですが、ライラックニシブッポウソウの場合はオスメス非常によく似た外見をしています。
ライラックニシブッポウソウの生息域
ライラックニシブッポウソウはサブサハラアフリカ、アラビア半島南部の広範囲に生息しています。開かれた森林、サバンナのような場所を好む一方、まったく木のないような場所には生息していません。
ライラックニシブッポウソウの生態
何を食べてる?
ライラックニシブッポウソウは主に昆虫を食べて暮らしています。他にも小さな両生類や小さな脊椎動物など、昆虫以外の生き物を食べることもあります。
繁殖形態
バオバブやココナッツの木などを利用して平らな巣をつくり、一度に2~4個の卵を産みます。この際には、キツツキなどが空けた穴のようなところを利用して巣をつくるようです。抱卵はオスメスともに行い、抱卵期間は22~24日程度です。生まれて19日ほどで羽毛が生えそろいます。
ライラックニシブッポウソウの鳴き声
ライラックニシブッポウソウはの鳴き声は以下の動画で聞くことができます。こちらも是非ご覧ください。
飼育できる?値段は?
ライラックニシブッポウソウはペットとしてはマイナーな類ですが、稀にペットショップなどで取り扱っていることもあるようです。値段は意外と?かからず、5~6万円程度で購入することも可能なようです。
現実問題、扱っている店は殆どなく飼育情報も少ないので、実際に飼育するとなるとハードルは高いと思います。
鳴き声は他のペットバードと比べるとそこまで綺麗ではありませんが、有り余る美しさをもつ鳥なので観賞価値は高いのではないでしょうか。
餌に関してはは自然界では昆虫等を食べているので、ミルワームなどを中心に与えれば飼育できるようです。
動物園で見れる?
ライラックニシブッポウソウを飼育している動物園は少ないようですが、横浜のズーラシアのホームページに紹介されています。
他にもライラックブッポウソウの人工繁殖に初めて成功した場所でもある埼玉県のこども動物自然公園でも見ることができるようです。現在どうなっているかはわかりませんので、見たい場合は事前に問い合わせてみるとよいと思います。
最後に
最後に内容を簡単にまとめておきます。
- ライラックニシブッポウソウは多彩な体色をもつ美しい鳥として知られている
- 東~南アフリカに生息しており、日本では見られない
- 昆虫などの小さな生き物を餌として暮らしている
- ペットとして飼育するのは不可能ではないが、取り扱いはかなり少なく現実的なハードルは高いと思われる
- ズーラシアなど、一部の動物園ではライラックニシブッポウソウを見ることが可能