あなたは、ゴイサギという鳥を知っていますか。ゴイサギはペリカン目サギ科ゴイサギ属に分類されるペリカンの仲間の鳥です。日本でも本州以南では周年で見られる鳥です。ゴイサギという名前は『平家物語』において醍醐天皇の命令により捕らえられ、正五位が与えられたことに由来しているようです。では、このゴイサギとはどんな鳥なのでしょうか。今回は、ゴイサギについて調べていこうと思います。
大きさや生息域
ゴイサギの大きさはだいたい64cmほど、重さは800gぐらいになります。日本も含め世界の広範囲に生息している鳥です。日本では北海道では夏のみ見られる一方、本州以南では周年で見ることができます。
ゴイサギの餌
ゴイサギは動物食で、水生昆虫や小さい魚、甲殻類、カエル、小さい哺乳動物や鳥などを食べて生活しています。水辺などでじっと得物が来るのを待ち、そして襲い掛かります。夜行性の鳥で、食事をするのは夜間や早朝になり、昼間は木や藪の中などで休んでいます。
ゴイサギの繁殖・幼鳥
木の枝を用いた巣をつくり、日本においては4~8月ごろに卵を産みます。巣の材料となる木を運んでくるのはオスの役目、巣を組み立てるのはメスの役目になります。巣は毎年同じものを用いるようです。繁殖においては、ほかのサギ科の鳥も含めで集団繁殖地を形成し、集団で繁殖を行います。
卵の数は3~6個ほどで、20日ちょっとで雛が孵化してきます。親鳥はオスメス交代で雛の世話をし、食べ物は自分で一度口に入れて食べやすくしてから雛に与えます。孵化してから1か月ほどで巣立ちします。比較的大型の鳥でもあり、完全に大人の体になるまでは2,3年を要します。幼鳥の間は白い斑点が目立ちます。この幼鳥のゴイサギのことを「ホシゴイ」と呼びます。
ゴイサギは料理できる?
ゴイサギは食用にすることもできるようです。味に関しては私も食べたことがないのでよくわかりませんが、普通の鶏肉のようなものとは少し違うかもしれません。結構臭みのようなものがあるようです。ゴイサギの肉なんて売られているのは見たことがありませんが、一応このゴイサギは法律により狩猟鳥になっているので、狩猟の対象の野鳥になります。とはいえ事前に違反行為になることはないか、しっかり確認してください。
ゴイサギの鳴き声
ゴイサギは飛びながら「クワッ」「グワアッ」といった感じの声で鳴き、鳴き声も大きいです。以下の動画は幼鳥であるホシゴイの鳴き声です。鳴き声を聞いてみてください。
最後に
いかがでしたか。食用にもできるというのは意外なところがありますね。