あなたは、ピライーバという魚を知っていますか。ピライーバはナマズ目ピメロドゥス科ブラキプラティストマ属に属する魚で、いわゆる「怪魚」といわれることもある非常に大型の魚です。「怪魚」などというとロマンを感じますが、果たしてどんな魚なのでしょうか。ここでは、このピライーバについて紹介します。
大きさや生息域
ピライーバの大きさは最大で3m超、3.5mほどになるとされています。この大きさはアマゾンにいるナマズの中では最大です。重さに関しても最大で200kgを超える、250kgほどにまで達する、などといわれています。200kgといえばざっと大人3人分ぐらいの重さなので、ただ大きいだけでなく非常に重い魚でもあります。
もちろんすべてのピライーバがここまで大きくなるわけではないと思いますが、それだけ大きくなるポテンシャルがある、ロマンを感じる魚であることは事実だといえるでしょう。なお、国際ゲームフィッシュ協会の記録だと、155kgの個体が釣り上げられたという記録があるようです。
体色は銀色気味のグレーで、背中の部分ほど暗い色になる傾向があるようです。おなかの部分は白色をしています。口の部分はやや赤みがかっています。
ピライーバの生息域
ピライーバは南アメリカ大陸のブラジル、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ガイアナといった国に生息しています。その中でも有名なアマゾン川やオリノコ川などに生息しています。
綺麗な川よりはやや泥っぽい川を好み、川の中でも川が2つに分岐するような場所、言い換えれば2つの川が合流する場所を好むという説もあります。
ピライーバは何を食べる?
ピライーバが何を好んで食べるのかはまだ明らかでないようですが、ピライーバを含むブラキプラティストマ属のナマズは主に魚食だとされています。とはいえ、場合によってはサルの仲間など哺乳類や鳥類など魚以外の生き物を食べることもあり、人間が襲われる可能性も否定できないようです。実際にアマゾンで人が巨大ナマズに襲われた例も報告されています。
基本的には川の中を泳いだりしてピライーバに近づくことがなければ襲われることはありませんので、普通に暮らす中では特別危険性のある魚ではありません。もちろんアマゾンにはピライーバ以外にも危険な生き物は多くいるので、このピライーバが特別危険だということはないと思われます。
人間との関係
ピライーバは食料として利用されることもあり、人間との繋がりもある魚です。毎年何千トンものピライーバが食料として利用されています。味もよいようです。
ピライーバを商業的に利用する場合、延縄や流し網などの方法を用いられることが多いです。銛(もり)を用いて行われることも時々あるようです。
ピライーバの寿命
ピライーバの寿命は今のところ明らかになっていないようです。近いグループの魚が15年以上生きることから、ピライーバもそれ以上生きることができると考えられています。
最後に
3mを超える怪魚というと、非常にロマンを感じます。一度実物も見てみたいですね。