ダーウィンが来た!のサイホウチョウはどんな鳥?生態は?

サイホウチョウという鳥は、文字通り裁縫する鳥です。えっ、鳥が裁縫なんかできるの!?という声が聞こえてきそうですが、この鳥はまさに人間がするような裁縫を行う鳥です。では、サイホウチョウとはどのような生態をしているのでしょうか。今回は、サイホウチョウについて調べてみたいと思います。


生息域、種類

サイホウチョウには十ちょっとの種類がおり、東南アジアのあたりを中心に生息しています。最も一般的なサイホウチョウは、Common tailorbirdと呼ばれる種類で、他にもAshy tailorbird、Rufous-tailed tailorbirdなどと呼ばれる種類がいます。(和名がなさそうなので英名で記しています)この3種は、東南アジアの広い範囲に生息しており、ダーウィンが来た!で登場するサイホウチョウはこのどれかだと思います。ほかにもフィリピンに生息する種類を中心にいくつかの種類がいます。

以下では、サイホウチョウの中でもCommon tailorbirdについて調べてみます。なお、サイホウチョウは英語でTailor birdと書きますが、Tailorを日本語に訳すと仕立て屋や裁縫師などといった意味になります。裁縫する、ということがとにかく特徴的な鳥なのです。

サイホウチョウの大きさ

大きさは10~14cm、重さは6~10gほどです。小さい鳥といえばスズメあたりが思いつきますが、スズメの大きさは15cm弱ぐらいなので、それよりも小さい鳥だと考えられます。

サイホウチョウの生態

サイホウチョウはどこにいる?

基本的には落葉樹の森や藪の中などで見つかります。ですが、森の中でないとみられないとも限らず、都市の公園や庭などで見かけることもあるようです。

サイホウチョウの餌

甲虫やカメムシなどの昆虫を主にえさとしています。他にも小さい木の実などを食べることもあります。活動的な鳥で、餌を探すために疲れ知らずに見えるほどとび回ったりることもあります。

サイホウチョウの繁殖、巣作り

サイホウチョウの特徴は、何といっても巣作りにおいてみられる裁縫です。1,2枚の大きな葉を折りたたんだり、裁縫したりして巣を作っていきます。巣作りを行うのはメスで、巣は小さい木や藪の中に造られます。くちばしを我々が裁縫するときでいえば針のように使い、歯の縁に穴をあけ、そして糸を通して裁縫をしていきます。糸にはクモの巣の糸や草などを用いるようです。

彼らの生息域にはヘビなどの天敵も多いため(熱帯といえば、いろいろな生き物がいますよね)、なるべく天敵に見つかりにくいところに巣をつくります。メスが巣を作っている間、オスは見張りをしています。

2~4個の卵を産み、抱卵期間は2週間ほど、抱卵はメスが行います。子育てはオスとメス共同で行い、巣立ちができるようになるまで1か月弱ほどかかります。

サイホウチョウの鳴き声

サイホウチョウは鳴くこともあります。以下の動画で鳴き声を聞いてみてください。

 

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最後に

いかがでしたか。サイホウチョウの裁縫技術には目を見張るものがあります。日本で見れないのが少し残念ですね。

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