毒ヘビ・タイパンはどんなヘビ?大きさは?毒の強さは?

両生類・爬虫類

あなたは、タイパンと呼ばれるヘビを知っていますか。タイパンはコブラ科タイパン属に属するヘビで、コブラの仲間です。コブラといえばドクヘビとして有名ですが、このタイパンも同じくドクヘビの一種で、特定生物にも指定されています。では、タイパンとはどのようなヘビなのでしょうか。今回は、タイパンについてみていきたいと思います。


タイパンの大きさ

大きさはコブラ科の蛇の中ではキングコブラ、ブラックマンバ(この2種について知りたい方は以下のリンクを参照してください)についで3番目の長さを持つとされています。全長は最大で4mに達するようです。細長い体形をしています。

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タイパンの種類と生息地

タイパンは3種類に分かれています。3種類の内訳はタイパン(coastal taipan、Oxyuranus scutellatus)、ナイリクタイパン (inland taipan、Oxyuranus microlepidotus)、Central Ranges taipan (Oxyuranus temporalis)の3つです。

Central Ranges taipanは最近(2007年)発見された種類です。単にタイパンという場合、一般的にはcoastal taipanを指す場合が多く、そのタイパンはパプアニューギニアの南部やクイーンズランド(オーストラリア北部~東部)といった地域に生息しており、2亜種にわかれています。

亜種の内訳は基亜種になるオーストラリア北部に生息するタイパンと、ニューギニア島南部に生息するパプアンタイパン(papuan taipan)の2つです。基亜種のタイパンのほうが色が薄くなるようです。

ナイリクタイパンは名前から伺えますが、オーストラリアの内陸部に生息しています。このナイリクタイパンは、後でも述べますが世界で最も強い毒をもつ蛇だとされています。

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タイパンの食べ物

タイパンは主に小さな哺乳類を食べて暮らしています。例を挙げれば、ラットやバンディクート(オーストラリアやその付近に棲むネズミのような有袋類)などになります。ほかにもなどを食べることもあります。

タイパンの毒

猛毒を持つタイパンですが、毒の強さは実際どのぐらいなのでしょうか。タイパンの毒は世界の蛇で6番目に強いとされています。毒の量は1噛みで120mgほど、最大で400mgにもなるとされています。120mgといわれてもあまり想像がつかないかもしれませんが、錠剤なんかをイメージして頂ければいいと思います。

咬まれた後は下手すれば30分、平均2.5時間ほどで死に至るとされており、噛まれれば致死率50%、また咬まれた後対処できなければ100%死ぬ、とされています。加えてタイパンは性格も荒く、危険さに拍車をかけています。

ナイリクタイパンの毒

ナイリクタイパンは世界の蛇の中で最も強い毒をもつとされています。一咬みでマウスを12万5000頭殺せる、マムシの800倍の毒、などといえば想像がつくでしょうか・・?いずれにせよ、半端ない毒です。

幸い血清が整備されているので致死率はそんなに高くなく、加えて普通のタイパン(coastal taipan)に比べると性格はおとなしめで、ナイリクタイパンに噛まれてしまう人間は年間で60人ほどになるようです。それでも危険なヘビには変わりありませんが・・。

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最後に

大きく、毒も強い。タイパンは恐ろしいドクヘビの要素を十二分に兼ね備えたヘビといえます。日本にこんな蛇がいたらと思うとぞっとしますね(^-^;

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