あなたは、アナコンダをご存知ですか。ズバリ、世界最大級の大きさをもつ驚きのヘビです。日本とアメリカで共同制作されたホラー映画に「アナコンダ」というものがありますが、この映画はタイトルから想像できますようにアナコンダが題材となっています。そういったアナコンダについて、今回はみていこうと思います。
アナコンダに毒はある?
ヘビといえば、毒がある!といった印象をお持ちの方もいると思います。では実際のところ、アナコンダは毒をもっているのでしょうか。答えを申し上げますと、アナコンダは毒を持っていません。獲物を捕らえる際には、毒ではなくアナコンダは持ち前の巨体を利用して獲物を絞め殺してしまいます。なお、毒ヘビの中で最も大きいヘビはキングコブラと呼ばれるヘビです。
アナコンダの天敵は?
アナコンダはとても巨大なヘビであるため、天敵はほかのヘビなどと比べても少ない部類に入り、天敵はほとんどいない、といえます。やられる可能性がある動物を挙げれば、ワニなんかが挙げられます。ヘビは陸地で過ごす種類も多いですが、アナコンダはたいてい水のあるところで過ごし、陸地は苦手な生き物です。ワニとの接触は比較的多いといえるでしょう。もちろん、大きいアナコンダであれば、ワニですら絞め殺してしまいます。以下の動画では、ワニを捕食しています。
また,場合によってはトラやライオンなどの獣にもやられる可能性はあります。これが天敵となるかは何とも言えませんが、彼等のような肉食獣にも時として襲われる可能性は考えられます。
また、少し天敵から話がそれてしまいますが、アナコンダは共食いをすることで知られています。共食いの大半を占めるのは、アナコンダの大きなメスが、小さいオスを食べてしまう、というものです。この原因はよくわかっていないようですが、繁殖をした後の長い期間にわたる懐胎(簡単に言えば、生まれたこどもたちを見守ることです)に備えるためにメスが栄養摂取をする必要があるから、などいくつかの説が考えられています。
アナコンダの生息地
アナコンダは南米の熱帯雨林などに生息しています。その中で生息している国は、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなどです。(これらの国全域に生息しているわけではありません)またトリニダード・トハゴにも生息しています。
先程も少し述べましたが、アナコンダは陸湿地や沼地、緩やかな川など、水のあるところにいることが多い生き物です。体が大きく重いため、陸地はあまり得意ではありません。
続いて、アナコンダの種類や、アナコンダを飼育することはできるか、といったことを検証しています。
アナコンダはペットにできる?
飼育している人も中にはいるようですが、アナコンダは性格があまりペットに適しておらず、またオオアナコンダの場合大きさが明らかに大きすぎる(認定された最大サイズは9mです)のでペットにするには不適な生き物といえるでしょう。飼育するには、温度を26℃~30℃ぐらいに保ってあげることや、畳6畳レベルのスペースが必要になります。また水辺を好むため、プールなんかを用意してあげるほうがよいようです。
アナコンダの種類
アナコンダはいくつかの種類に分かれます。簡単に紹介しておきます。
- オオアナコンダ(green anaconda)・・・一般的にアナコンダ、といえばこの種類を指します。名前の通り巨大化するアナコンダで、最大は9mほどです。10mを超えた、などという噂もあります。
- キイロアナコンダ(yellow anaconda)・・最大3mとオオアナコンダに比べ小さなアナコンダですが、気性は荒いようです。
- Dark-spotted anaconda・・・・・・・・ブラジル北西部やギアナ沿岸に分布
- Bolivian anaconda・・・・・・・・・・ボリビアに分布
最後に
いかがでしたか。やはり、巨大なアナコンダには貫禄を感じます。その一方、毒を持っていないのは意外だと思う方も多いかもしれませんね。