カブトムシの成虫の飼育法を解説。餌は?寿命は?

夏の王様・カブトムシ。昆虫の中でもトップクラスの人気者です。今回は彼らをどうやって飼えばよいか?ということを見ていこうと思います。カブトムシの飼育は決して難しくありませんし、初心者の方でも容易に楽しむことができます。それでは、いってみましょう。


カブトムシの入手法

昆虫ショップなどの店で購入するか、自分で採ってくるかのどちらかです。ショップだと1ペア1000円以下で購入できます。採集法についてはカブトムシの採集のページをご覧になってください。

カブトムシの餌は何?

まず最初に餌についてみていきます。餌に関してですが、市販されている昆虫ゼリーを与えるのがベストです。種類が多くてどれを買えばいいのかわからないかもしれませんが基本的に何でも構いません。産卵を考えるのであれば、産卵にはエネルギーを要しますので多少高価になりますが高たんぱくのゼリーを与えるとよいと思います。もちろん安いゼリーでも産まないことはありません。

バナナなど果物も食べますが、手軽さを考えれば昆虫ゼリーがベストだと思います。ただしクワガタムシと比較すればカブトムシは餌の消費量が多いです。まあ体の厚みを考えれば納得できますね(笑)。

飼育ケースのセッティング

用意するものは以下の通りとなります。

  • 昆虫ケースや衣装ケースなどの入れ物
  • 昆虫マット
  • 転倒防止用の止まり木
  • エサ

入れ物は最悪小さくても大丈夫ですが、大きいにこしたことはありません。小さい入れ物の場合は交尾させるとき以外は別居させてくださいね。昆虫マットは産卵を考えなければ昆虫用として売られているものであればほとんど何でも構いません。庭の土なんかでは困りますが・・・。コバエの発生防止のため針葉樹マットなんかを使うのもアリだと思います。べちゃべちゃにする必要はないですが、乾燥には気を付けてください。

カブトムシが転んだ時に、起き上がれるよう転倒防止用の止まり木は必ず入れておいてください。採集場所で拾ってきた木を洗ったものでも構いません。

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ここまではクワガタムシの場合とほとんど同じです。続いて産卵のさせ方を解説していきます。カブトムシの産卵は、クワガタムシに比べるとやや簡単な印象があります。初心者の方でも積極的にチャレンジしてみてくださいね。

カブトムシの産卵セット

用意するものは先程挙げたものと同じです。飼育容器は少なくとも昆虫ケースの中ケース以上のサイズのものがよいでしょう。昆虫マットに関してですが、やや高いですがカブトマットと呼ばれる発酵の進んだマットを用いるとよいですが、安いマットでもある程度発酵していれば産卵させることは可能です。

外国産のカブトムシと比べれば適当なマットでも産んでくれる傾向が強いです。とはいっても針葉樹マットなどには産みませんが。餌、転倒防止用の止まり木は先程述べた通りです。

セッティングに関してですが、まずは飼育ケースに昆虫マットを3割~6、7割程度入れてカチカチに固め、そのあとにやわらかく流し込んで7~8割程度にするのが一般的です。まあ日本のカブトムシの場合は適当に流し込んでも生んでくれると思われます(笑)。ちゃんとした深さは用意してくださいね。また乾燥しないよう、マットはしっかり湿らせてください。(目安は昆虫マットをこぶしでぎゅっと握って握った後マットが崩れない程度です。)

ここに交尾済みのメスや野外で取ってきたメス(この場合は交尾済の可能性が高いです)を入れてください。あるいはオスとメスそのまま同居させてもOKです。一匹のほうがストレスはたまりにくいと思われますが、そこまで差はないでしょう。

オスを二匹以上いれるとけんかをしますのでそういうことは避けてください。争いを避けるため、昆虫ゼリーはケースに入れた数と同じ数は入れてあげたほうがいいでしょう。オス、メス一匹ずつ入れた場合は2個以上入れる、といった感じです。

2週間ー1か月ほどしたら、新聞紙を広げるなどして中の土を出してみてください。産んでいれば幼虫や卵が観察できると思います。基本的には産卵に使用したマットと同じもので飼育できます。なお、オスメスの見分け方のページでは、幼虫のオスとメスの違いについて解説しています。

カブトムシの寿命

1年、2年と生きる種もあるクワガタムシに対して、カブトムシの寿命は短めです。国産カブトムシの場合はだいたい1-2か月程度となります。ヘラクレスオオカブト等だとそれよりは長く、羽化後半年~1年生きることができます。

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最後に

いかがでしたか。カブトムシの飼育は意外と簡単です。ぜひともチャレンジしてみてくださいね。

 

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