カブトムシの幼虫の飼育法は?餌や注意するポイントを解説

飼っていたカブトムシが卵を産んだりしてくれれば、とてもうれしい瞬間だと思います。その一方で、これから来年立派な成虫を羽化させるためにも、幼虫の飼育の準備もしなければいけません。今回は、カブトムシの幼虫の飼育法について解説していきたいと思います。


幼虫の餌

では、カブトムシの幼虫は何を食べるのでしょうか。ずばり、カブトムシの幼虫が食べるものは土です。とはいえ土といっても、庭の土ではなく、昆虫ショップやホームセンターなどで売られているような昆虫マットです。

ヘラクレスオオカブトなどの外国産のカブトムシの幼虫は昆虫ショップで売られているような、黒目の発行の進んだカブトマットを使用するのが基本です。国産のカブトムシの場合は海外のカブトムシと比べると希少価値がないためか、そのような高価ともいえるマットが使われることはあまりないのではないでしょうか。

容器のセッティング

先程述べた昆虫マットに水を含ませ(目安としてはにぎりこぶしでぎゅっと握って崩れない程度)、飼育ケースの7割ほど敷き詰めます。基本的にはこれだけで国産、外国産問わず飼育できます。入れ物は極力中ケース以上を用いてください。なお、国産カブトムシなら、蛹室を縦に造るのでクワガタムシの幼虫で用いるようなビンでも飼育は可能です。

図鑑だとしばしば、下の2割ほど腐葉土を敷くような図を見かけますが、個人的にあのようなことはしなくてもそのまま昆虫マットを入れて飼育すればしっかり成虫まで成長してくれるように感じます。

園芸用の腐葉土は農薬などが入っていると困るので、よくわからない場合は使わないほうが無難です。

日常の世話

日常の世話としては、乾燥しないよう数日に1回加水をすることと、適宜昆虫マットを交換することです。表面に糞がポツポツと出てきたころが交換の目安だと考えてください。容器の大きさにもよりますが、1~3か月に一回程度になると思います。餌切れには注意してください。しっかり餌を食べさせないと、大きくなりません。

幼虫が土の上に出てきた場合

幼虫が土の上に出てくる場合、原因は酸欠やガスの発生、餌が足りていない、スペースが足りない、病気などが考えられます。酸欠というのは、カブトマットだと特にそうなのですがガス抜きという作業を十分していない場合に起こります。何匹も飼育して1匹だけ出てくるような場合、酸欠は考えにくいです。残りは言葉の通りです。

気になってしまうものですが、あまり気にしすぎて触りすぎると、幼虫にはかえってストレスになってしまいます。ずっとそのままなら出てきた幼虫は別個でビンなどで飼育し、マットを替えてみるなどして対処するとよいでしょう。

なお、マット交換をした場合に新しいマットが合わなかった場合、幼虫が潜らなかったりすることがあります。この場合は古いマットを混ぜたり、古いマットに戻したりして一度様子見をするとよいです。

多頭飼育は可能?

カブトムシの幼虫は、多頭飼育してもとくに問題ありません。国産カブトであれば、中ケースだと4匹ぐらいは飼育できます。ただしビンで飼育する場合は、1匹ずつ飼育するにしてください。

カブトムシの卵の管理について

産卵セットを割り出してみたら卵が出てきた!という場合でも、心配は必要ありません。プリンカップのようなものに産卵セットで用いたマットを入れ、卵をその土の中に埋めるような形で入れてやれば大丈夫です。卵がつぶれないよう注意して扱ってください。この場合も、乾燥などしないよう加水はしてあげてください。

幼虫のオスメスの見分け方

カブトムシの幼虫のオスメスは3齢幼虫ぐらいまで育てば容易に見分けることが可能です。の見分け方については以下のページを参照してください。

カブトムシやクワガタの幼虫!オスメスの見分け方や違いは?

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最後に

カブトムシを飼育する楽しみは成虫だけではありません。幼虫の成長を観察するのもまた楽しみの1つです。餌切れには気を付けたくさん食べさせて、あなたも大きなカブトムシを羽化させてみてください。

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