産卵のさせ方
産卵のさせ方は種類によってさまざまです。ここでは国産種の代表的なものの産卵セットの組み方を解説していきます。是非参考にしてください。
オオクワガタ、コクワガタ
オオクワガタの産卵には産卵木が必要です。産卵木は昆虫ショップなどで売られている市販のものを使ってください。クヌギの固めのものを使用するとよいです。産卵木はそのまま使わず、バケツなどを用いて一日程度日陰で水につけたものを使用してください。そのまま使ってしまうと固すぎて幼虫が歯が立ちません。
入れ物は昆虫ケースの中ケース以上を使用するといいです。市販のクワガタ産卵用の昆虫マットを5cm程度入れ、産卵木を置き、再びマットを入れて最終的に産卵木が3割程度見える位置までマットをふんわりと入れてください。
ちなみにヒラタクワガタやノコギリクワガタでも産卵木をもう少し柔らかいものを用いればこの方法で産卵可能です。木にメスがかじった穴が目立ち始めれば、マイナスドライバーを用いて産卵木を崩し、幼虫を割り出してください。
ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタは昆虫マットに産卵します(産卵木は不要です)。ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタは産卵木にも産みますがマットだけでも産卵させることが可能です。先程のように中ケース以上を用意してください。
それからクワガタ産卵用のマット(ミヤマクワガタはカブトムシ産卵用マットでもOKです。ミヤマの場合は発酵の進んだものを使ってください。)をケースの7割程度つめ、その上に少しマットをふんわりと乗せてあげるとよいです。(柔らかい部分、固い部分の割合はさまざまですのであまりこだわらなくてもOKだと思います。3割程度だけ固くすることもあります。)ミヤマクワガタはほかの種類に比べるとやや産卵の難易度は上がります。
餌について
餌は昆虫ゼリーをあげてください。できれば産卵には体力を使いますので少し高いですがカルシウムなどを含む高い栄養価の昆虫ゼリーを与えるとよいと思います。安いものでも産まない、ということはないですが。
交尾のさせ方
野外で採集したメスであれば交尾済みの場合が多いのでそのまま産卵セットに投入すればOKです。そうでない場合は、小さめの容器にマットとゼリーを入れてオスとメスを同居させると、何日か経てば交尾していることが多いです。ゼリーのところにオスメスが一緒にいれば交尾したとみなしてOKです。メスが餌を食べているときにオスをそっと乗せてあげればそのまま交尾してくれることもあります。
無事に産卵させることができれば、幼虫飼育です。幼虫飼育に関しては以下のページを参照してください。
最後に
いかがでしたでしょうか。きちんと産卵セットを組めば産卵をさせることも可能です。あなたもかっこいいクワガタたちの飼育を楽しんでくださいね。