最強?のシロナガスクジラ!生態、大きさは?天敵はいる?

      2017/08/28

現存する最大の動物であるシロナガスクジラ。鯨偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属に属するクジラの1種です。英語ではblue whale と呼ばれますが、日本では江戸時代から長身で海上に浮かび上がる際に白く見えることから「白長須鯨」と呼ばれてきました。今回は、こういったシロナガスクジラについて、いろいろとみていきたいと思います。

シロナガスクジラの大きさ

体長は最長20〜34m、体重は80〜190tですが、さすがに体長30mを超えるものはまれです。かつてカナダのトラウト川河口近くに漂着し死亡していたシロナガスクジラは体長25m、体重80tで採取された心臓は重さ180kgもあったとされています。オスよりもメスの方が大きく、10mも大きく口を開けることができます。

シロナガスクジラの生態

主食はオキアミで、オキアミを補食するときには、この大きな口を開け、のどの表面にある60本の畝を広げてのど袋を作り取り込むのです。その他にはプランクトン、いわしなどの小魚やアジなども食することもあるようですがその割合は少なく、オキアミを同じく主食とするミンククジラやイワシクジラなど他のクジラと餌を巡る直接的な競争関係があるといわれています。

歯はなく鯨鬚と呼ばれる1枚70cmにも及ぶ髭板で、一日4t近くものオキアミをこしとるようにして栄養をとります。髭板は左右それぞれ300枚程度が上顎の下側外縁に沿ってついています。体型は流線型で、背びれが吻部から長く位置し、大きな後縁中央がV字に切れ込んだ尾ひれを持っています。

またブリーチングと呼ばれる急角度で水面から飛び出すことも特徴的ですが、このブリーチングを行うのは若い個体だけです。頭頂部には噴気孔が二つあり、大量に取り込んだ海水を吐き出すように噴気を上げます。量・高さともに他のクジラの比ではありません。

シロナガスクジラは世界中の海でみられますが、多くの個体は夏、オキアミが豊富な北極海や南極海近くまで回遊し、冬には熱帯や亜熱帯で繁殖を行います。繁殖期や子育ての時期以外は単独で移動します。

妊娠期間は約11ヶ月で2〜3年ごとに、体長約7mの子供を1頭出産します。低周波の大きなうなり声を上げ、150kmはなれたシロナガスクジラ同士でコミュニケーションをとることができると言われています。そのために知能を持った哺乳類として保護団体が積極的活動をすることにもつながっています。

シロナガスクジラの寿命

寿命は80年〜120年といわれています。

シロナガスクジラは絶滅危惧種

戦前、高速捕鯨船が実用化されるとシロナガスクジラの鯨油を求めて世界中で乱獲が相次ぎ、20万〜30万頭いたシロナガスクジラは激減しました。戦後、国際捕鯨委員会でシロナガスクジラの捕獲は禁止され、近年、個体数は増加し続けてはいますが、世界中で総計1万頭前後と未だ非常に少なく、絶滅危惧種に指定されています。

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その背景には、シロナガスクジラが激減したことにより、共通の餌を食するミンククジラが増殖し、ミンククジラに餌をとられてしまうことが一因であるとする報告もあります。

最強の哺乳類!?天敵はいる?

世界史上最も大きな哺乳類であるシロナガスクジラは、世界最強の哺乳類でもあると思われますが、マッコウクジラには歯があるのに対しシロナガスクジラには歯がない、集団で狩りをするシャチに襲われることがあるなどの理由で最強とは必ずしもいえないようです。

参照:海洋生物最強のシャチ!天敵はいる?人間との関係は?

参照:最強?のマッコウクジラ!驚くべき潜水能力の理由は?餌は?

最後に

いかがでしたか。現存す動物の中で最大というだけあって、食べる量もすごいです。一方、シャチにはさすがに敵わないこともあるですが、シャチの知能なんかを考えれば致し方ないといったところでしょうか。

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