あなたは、ミクロヒメカメレオンというカメレオンを知っていますか。ミクロヒメカメレオンは、名前に「ミクロ」「ヒメ」などとつくことからも伺えますが、非常に小さなカメレオンです。その小ささは驚きの一言で、世界最小のカメレオンとされています。では、このミクロヒメカメレオンはどういった生き物なのでしょうか。今回は、ミクロヒメカメレオンについてみていきたいと思います。
大きさや生息域
先程申し上げた通り、ミクロヒメカメレオンは世界最小のカメレオンです。大きさはオスの体長は最大でも16mmほどになり、尻尾を含めた全長もオスもメスも30mmを超えることはないとされています。
アフリカの南東部にあるマダガスカル島に生息しています。マダガスカル島の中でも生息しているのは限定的で、主にマダガスカル北部の沖にあるノージー・ハラ(Nosy Hara)と呼ばれる島に生息しているようです。彼らが生息している地域は違法伐採が行われているため、生息地の減少を懸念する声もあります。
同じく非常に小さなカメレオンとしては、ミニマヒメカメレオンと呼ばれるものがいます。こちらはミクロヒメカメレオンよりは少し大きくなりますが、それでも大きさは大きくても30mm前後です。ミクロと比べると頭が小さく、しっぽが大きくなります。
ミクロヒメカメレオンの発見
ミクロヒメカメレオンはミュンヘン動物学収集博物館の爬虫類学者・フランク・グロウを中心とするグループによって見つけられ、名付けられました。彼らはマダガスカルの森を8年ほど探検し、発見したようです。グロウらはこのカメレオンが主にいる島の名前からなのかわかりませんが、”Nosy Hara”と呼んでもいたようです。
絶滅危惧種?
先程も申し上げた通り生息数の減少が懸念されており、準絶滅危惧(Near Threatened)としてレッドリストに記載されています。生息数に関しては十分な情報がないようです。このミクロヒメカメレオンが見つかるとされているノージー・ハラの2つの町では比較的十分な生息数がありますが、それ以外では見つからない、という研究結果もあるようです。特に密猟されているなどという情報もなく、今のところ絶滅の心配はないともいわれています。
ミクロカメレオンの生活
昼間は落ち葉の中などで生活し、夜になると10cmほどの高さにある木の枝に登って眠ります。森の中で暮らしています。
最後に
いかがでしたか。これほど小さなカメレオンがいるとは驚きですね。